時空を超えたもう一つの世界へ〜陰謀〜





ブオーン!!Σキキッー!!

シャ「チビボス!着きやしたぜ!」

勇太「うわ、なんだこりゃ!?」

舞人「勇太君、防護服着ているからとは言え、下手に触らないようにね」

勇太「あ、う、うん」

防護服を着用してシャドウ丸に乗って到着した勇太と星史、舞人、ひかる、レジーナは現場の状況に困惑を隠す事ができなかった。

レジーナ「何てことなの、そこら中が石化しているわ!」

ひかる「ね、ねえ、あの時よりも酷くない?」

星史「ああ、でも、こいつはやっぱりゴルゴンの涙・・・・・・かもな」

舞人「しかし、今回はちょっと状況が違うね」

デカ「勇太!来たか!?」

勇太「うん!デッカード、状況は?」

デカ「見ての通りだ、近距離で一掃できず、苦戦している」

星史「やべぇな…このままじゃ石化し放題だな…」

舞人「参ったね…これではデッカード達も下手に動けない」

街は所々石化し始めており、天気は晴れているものの石化の影響で仄かに薄暗く感じられた。

その状態の中、デッカード達が石化させているキラーフライ相手に悪戦苦闘していた。

シャ「チビボス、どうやらあそこから奴さん出て来てるようですぜ!」

勇太「Σ道路に穴が!?そうか、あそこが発生源なんだ」

デカ「勇太、これでは被害が拡大する一方だ、どうする?」

マク「ボス、敵が各地へ分散し始めています!」

デュ「ボス、我々も分散して戦うべきだと思うが…」

レジーナ「デューク、焦ってはダメ!」

デュ「レディ!?」

勇太「みんな!今はここに集中するんだ!」

デカ「しかし、勇太…」

星史「勇太とレジーナの言うとおりだ、数からして奴らの発生源はまさにここだ。今下手に分散したら、ここを抑えられず、遅かれ早かれ全滅だぜ?そうしたら、誰が奴らを止めるんだ?」

デカ「…な、なるほど…」

勇太「恐らく、ここは発生源の入り口の一部に過ぎない…でも今キラーフライがここから出現しているのなら、その入り口を潰すのが先決だよ!」

レジーナ「デューク、心配いらないわ。半径数十キロ圏内に特別警戒情報が発令されて自衛隊も支援をしてくれている。市民に被害が出る事はないわ」

デカ「わかった、勇太!」

デュ「ボス!命令を!」

星史「勇太。石化の対抗策が現状ない以上、合体しての攻撃は不利だ。下手したら行動不能になる可能性がある。射撃で倒すしかない。ショットガンを所持してるマクレーンとガンマックスなら威力は落ちるが広範囲に拳銃より攻撃できる。弱ったところを的確に撃ち落とすんだ。ガンマックスはアーマー化してドリルボーイと一緒に空から攻撃すれば撃ち漏れもそれなりに抑えられる」

勇太「さすが星史君!頭の回転が早い!」

舞人「時間と正確さの勝負だね、時間を掛け過ぎたり、撃ち漏らしが多過ぎると合体されて倒すのが困難になる」

勇太「ようし!みんな!キラーフライを殲滅するんだ!!」

全員「「「了解!ボス!」」」

勇太の一声にブレイブポリスメンバーが奮起し、星史、舞人の助言も助けてキラーフライは合体することなく、鎮圧。出入口は塞がれ、散り散りになった残りのキラーフライも時間とともに撃破されていった。

数時間後、ところ変わって別の市街。



バーン!

デカ「よし!勇太、これでこの辺りも鎮圧したぞ」

デッカードが最後の一体を撃ち落とし、この近辺も安全が確保された。

勇太「OK!デュークの所も鎮圧したらしいし、あとはビルドチームの所だけだね」

ピピッ!

マク「ボス!鎮圧完了しました」

ビルドチームのマクレーンから一報が入り、突然の襲撃はあっという間に終息を迎え、勇太はホッと息を吐き、安堵の表情を浮かべる。

勇太「ご苦労様!任務完了だ。みんな帰るよ」

全員「「「了解!」」」

しかし、勇太は安堵したのも束の間、気分は晴れず、とても心苦しく複雑な心情だった。被害は最小限に抑え、市民に危害がなかったとは言え、周りを見渡すと至る所が石になってしまっており、変わり果てたその光景に目も当てられなかった。

そして、もう一つ、心苦しい点がある。

星史「…まさか、こんなことになっちまうとは…」

ひかる「以前の事が甦ってくるわ…」

舞人「また起きてしまうとは悔しいね」

勇太「…」

レジーナ「…辛い記憶を呼び起こしてしまったのかもね、三人にとっては痛々しい事件だったはずだから…」

星史の世界で起きたあの痛ましい事件が自分の世界で起きてしまった。それも星史たちが来訪している時に。偶然とは言え、あの事件の悲惨な記憶を彼らの心にまた呼び起こしてしまった事。それが勇太はとても居た堪れず、悔しさがこみ上げた。

勇太「…辛い記憶思い出せちゃったね。なんか…ごめんね」

勇太は三人に深々と頭を下げた。自分のせいではないことは明白なのかもしれない。けれど三人の気持ちを察した勇太は居ても立っても居られなくなり、自分なりの誠意を示したかったのだろう。

そんな姿を見て三人は勇太に優しく微笑み返す。

星史「何言ってんだよ、お前のせいじゃない、悪いのは、キラーフライを操ってる奴とゴルゴンの涙・・・・・・を提供してる黒幕さ。それに俺たちも協力するために来たんだ。別に感傷に浸りに来てるわけじゃねぇよ」

勇太「…星史君」

舞人「けれど、やはり前回の時とは少し違うね。あの時は生物のみが石化して、建造物等には目立った被害はなかった」

ひかる「でも、今回は建物とかまでも石になっちゃってる…」

星史「どうやら、以前のゴルゴンの涙・・・・・・とは訳が違うみたいだな…」

舞人「ああ、恐らく間違いなく強化されているね、青木さんに連絡して改めて調査を開始しよう」

星史「ええ」

勇太(みんな、やる気だ…ここは僕の世界…僕も彼らと同じように行動しなきゃ…)

そんな彼らを見て勇太も自分のすべき事を今一度、顧みる。けれどもそもそも星史たちの世界で起きた事件はさらっと聞いただけで、詳細な内容等々は全然知らない。明らかに情報が足りない、勇太は意を決して詳しく聞くことにした。

勇太「…星史君、舞人さん、ひかるちゃん、辛い記憶を思い出せてしまうかもしれないけど、僕達にもその事件の事、もう少し詳しく聞かせてくれない?被害状況とかは違いはあるけど恐らくそのゴルゴンの涙・・・・・・を提供していると思われる首謀者は同一犯だと思う」

勇太は毅然と話す、その姿に星史たちは当然断るなどする由もなかった。

星史「ああ、もちろんだぜ。俺も同一犯だと思ってるしな…」

舞人「正義の名の下に乗りかかった船を降りる事はないよ」

ひかる「私も協力するわ、私だって黙ってられないもの」

当然星史たちは心より快諾してれた、勇太はこれ以上ないくらい嬉しさが込み上げた。

勇太「ありがとう、署の会議室で話そう。恐らく冴島総監や藤堂さんも参加するはずだから」

舞人「そうとなれば、善は急げだ、すぐに戻ろう!」

星史「はい!」

レジーナ「これはもう私たちとの共同戦線ね、一緒に頑張りましょ!」

ひかる「ええ!」

五人は颯爽と現場を後にした。

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