時空を超えた怪事件
〜事件発生編〜
舞人夫妻が現れてから早三日。星史の家では何の変りもなく、舞人が居候していた。
放課後、学校に迎えに来てくれた舞人と共に自宅の居間でのんびりしていた頃だった。
舞人「星史君?星史君!!せ・い・じ君!!」
星史「へ?あ、な、何です?」
舞人「どうしたんだい?何か考え事でもあるのかい?」
星史は帰宅してから、自分の掌を見つめながら、何か物思いに耽っている。
舞人はその様子から明らかに普段と違うと感じていた。
星史「へ?い、いや、べ、別に何でもないですよ!?(汗)」
舞人「う〜ん、星史君、今日は今までと違ってビックリするほど、分かりやすいよ(笑)何か遭ったなら相談に乗るから、話してみなよ?」
そんな舞人に心配され、星史は我に返り、問題ないと自負するもいつもの平然ぶりが発揮されず、見透かされてしまう。明らかにいつもと様子が違うのは明白だった。
星史「あー、やっぱり分かりますよね…う〜ん、でも舞人さんに、相談しようにもな〜、何て言ったらいいか…」
舞人「まあまあ、そんなに考え込まず、話してみなよ?どんな話でも俺は聞くから!(笑)」
星史「そうですか、その…実はですね、舞人さんたちと会ってから変な感覚があるんですよ。」
舞人「変な感覚?」
星史「正確に言うと、前から少しずつ気になっては来てたから、その感覚が舞人さんたちと会ってから急に強くなったというか…」
舞人「一体、どういった感覚なんだい?」
星史「それはですね…」
星史は最近、不思議な感覚に苛まれていた。それを赤裸々に舞人に話し出した。
それは、舞人夫妻が自分たちの世界に現れてから、大きく変わった事だった。
感覚が研ぎ澄まされているというか、まるでありもしないはずの第6感が働いているような感覚らしい。
その感覚による成果が数点存在する。
星史に対する視線がある程度離れていても不思議と気配の一部として敏感に感じるようになった事。
相手と会話をする際に気というかオーラというかそのようなモノが感じられ、それでウソを吐いているか、動揺しているかなど何故か相手の心情までも推測できるようになってしまった事。
知能並びに身体能力の伸びが何かを纏っているかのように短期間で顕著に表れ始めている事。
どれもこれも不思議な感覚が強まってから、身に着いたと星史は語る。
舞人「う〜ん、考え過ぎじゃないかな?たぶん成長期なのさ!」
星史「あのね…(汗)単なる成長期で気配を鋭敏に感じるようになったり、相手のオーラみたいなモノを感じれるように普通なりますか?スー○ーサ○ヤ人じゃあるまいし!」
舞人「そう言われると、確かに…簡単に成長期で片付けられる事じゃない…それじゃ、まるで第三の目が出来たようなものだね。」
星史「今のこの人に相談するの間違いだったかな…(汗)」
舞人「でも、前から少しずつ感じてきていたとは言ってたけど、何時頃から感じ始めたんだい?」
星史「確か…そうだ!剣道の市民大会の後からだ!あの時、螢から…」
それは、剣道市民大会の事だった。
あの時の事を星史は思い出し、舞人に語り出した。
星史(そうだ、あの時…)
星史は静かにあの時の事を振り返る。
螢(…地球が…何かを恐れているの…)
星史(何かを?)
螢(今はそれだけしかわからない…でも地球に何か起ころうとしている…それが災いなのかどうかもわからない…そう地球は伝えている…)
星史(…そうか…俺にも聞こえれば、良いんだけどな…ダ・ガーンの声はなんとか厳光寺で聞こえんだけど、それ止まりだし…)
螢(心配ないわ、貴方にも直に聞こえるようになる…)
星史(直に?なんで?)
螢(…大丈夫、貴方には力がある…貴方はまだ目覚めていないだけ…)
※上記の会話が分からない場合、再動を参照
舞人「なるほど、そんなことが…」
星史の話を聞き、事の重大さを改めて理解し、舞人は深く考え込む。
星史「螢は地球が何かを恐れていると言っていた、そして俺の力も直に目覚めると言ってました。もしも…もしもですよ?俺の力が何かが起こる前兆だったとしたら!」
舞人「星史君、君らしくないよ!まずは冷静になろう。それにまだ分からないじゃないか。」
星史「あ、すいません…なんか、急に熱くなっちゃいまして…」
珍しく事の重大さを重く見た星史は我を忘れて熱くなってしまう。それを見兼ねた舞人が落ち着くよう促され、星史は我に返った。
舞人「気にすることはないさ、誰だって急にこのようなことになったら、動揺もする、俺だってそうさ!(笑)」
星史「ありがとうございます、そう言ってくれると助かります。やっぱり舞人さんに相談して正解でした!(笑)」
舞人「さっきの言葉これでチャラだね!」
星史「あ、さっき秘かに呟いたの聞こえてました?(汗)」
舞人「まあね!(笑)」
星史「とりあえず、気にしてなくて良かった…」
さっきの言葉とは、当然相談するの間違いだったという言葉である。話を戻してどうやら別にその言葉に対して怒っている様子もなく、星史は安堵の表情を浮かべる。
舞人「とりあえず、まずは様子を見守ってみよう!今はまだ何かが起こっているわけでもないし。」
星史「そうですね。螢の言っていた事にはまだ不明瞭な事ばかりだし。」
ピリリリリリ…ピリリリリリ…
すると、突然、星史の携帯が鳴り出した。
星史「うん?ひかる?」
ピ!
星史「もしもし?ひかる?どうしたんだよ!!」
ひかる「せせせせ、星史君!て、テレビ、テレビ見て!!(汗)」
星史「ど、どうしたんだよ!!急に!て、テレビ?ん〜、ちょっと待ってろ!舞人さん!ごめんなさい、テレビ付けてくれます?」
舞人「OK、分かったよ!」
ピ!
星史の声を聞き、舞人は近くに置いてあったリモコンを操作し、テレビを付ける。すると、驚愕の事態が起こっていた。
美鈴「番組の途中ですが、ニュースをお伝えします。」
星史「え、母さん?緊急特番か?」
美鈴「現在、日本各地で突如住人が原因不明の石化状態になる謎の事件が相次いでいます。被害に遭われていますご家族の方、どうか落ち着いて対応をお願いします。繰り返しお伝えします、現在、日本各地で…」
舞人「星史君!これは!!」
星史「ウソだろ…まさか、螢が恐れているって事ってのはこれ…なのか?」
二人は言葉を無くした。何かが起こる、それが現実に起きてしまった。人が次々と謎の石化…平和に慣れ切った人々は有り得ない事態に忽ち大混乱と化している。二人は動揺せずには居られなかった。
美鈴「…なお被害に遭われた方々は現在、日本全土に降り続いている黒い雨に触れた事が原因と考えられ、何故このような天候になったのか未だ不明ですが、黒い雨の影響と関連性を調べているとの事です。これを受け政府は緊急対策本部を設け、この謎の石化状態をバイオハザードレベル5と認定し…」
舞人「黒い…雨?…!?確かに、外は黒い雨が降っている…とすれば…」
星史「ええ…黒い雨…十中八句、雨に見立てた新種の感染病…完璧なバイオテロですよ(怒)」
舞人「く、そんな、誰が!!」
星史「…こんな事、頭がイカれた人間にしちゃやる事がデカすぎる。どう考えても無差別殺人同等じゃねえか(怒)」
ひかる「ねぇ星史君、一体どうなってるの!!街中大パニックで…」
星史「!?ひかる、外に出るなよ!絶対だ!!」
ひかる「え、ちょっと、どういう事!?」
サリー「ひかるちゃん!!大変!!買い物帰ってきた叔母様が!!」
ひかる「え!!お母さんが!!ごめん、星史君、切るわね!!」
星史「おい、ひかる!ひかる!!」
プツ!ツーツー
星史「…やべぇ事になった!!」
舞人「星史君、何処へ行くんだい!!」
星史「ひかるのおばさんに何か遭ったみたいです!!恐らく…」
舞人「そんな!よし、俺も行く!」
星史「舞人さん、レインコートを着てください!それからなるべく肌を露出させないように!」
舞人「分かった!」
星史と舞人は完全防備をして隣のひかるの家に向かった。
すぐにひかるの玄関前に到着した二人は、ゆっくりと着ていたレインコートなどを脱ぎ去る。
舞人「ひどい、そこら中で人が石化している。」
星史「二次感染の危険もあります、まずは濡れたものここで脱いで入ってください。」
舞人「わかった。」
ガチャ!!
星史「ひかる!!」
星史と舞人がひかるの家に入ると、二人はその光景に愕然とした。
春夫「おい、つくし!しっかりしなさい!つくし!」
サリー「叔母様!叔母様!しっかりしてください!」
星史「!?ダメだ!触ってはいけない!!」
舞人「落ち着いてください!我々が何とかします。」
無残にもつくしさんは石化していた。既に時は遅かったのだ。春夫さんとサリーがつくしさんに触れようとしたところ、間一髪のところで制し、二次感染を防げたものの過酷な現実となってしまった。
眼前で起こっている残酷な現実、星史と舞人は言葉を失い、呆然と立ち尽くすしかなかった。
星史「くそ…遅かったか…これは恐らく新種の感染病です!!二次感染の危険もあります!お気持ちはわかりますが二人とも離れてください!!」
春夫「まさかこれは今テレビでやっている石化かね?それが新種の感染病だと。」
星史「ええ、残念ながら。恐らく。」
舞人「我々が居ながら、遅れてしまって申し訳ありません。」
春夫「いや、君たちの所為じゃない、悪いのはこのような事を起こした誰かだ。しかし、なんとかせねば…」
星史「あの、ひかるは?」
春夫「つくしを一目見るなり、走り去ってしまったよ、相当ショックだったらしいな…」
舞人「…幸い、ひかるちゃんは触れていないようだね。」
星史「ええ、だけど、目の前で起こったこの現実を受け止めるのはかなり辛いと思います。」
舞人「ああ。」
星史「…俺は、ひかるのところに行ってきます。かなりショックを受けてるのは明白なので…」
舞人「そうだね。すぐに行ってあげるといい。こっちは何か手がかりがないか調べてみる!」
星史「お願いします…」
星史はひかるの部屋に大急ぎで向かった。
星史「ひかる、入るぞ?」
星史が部屋に入ると、真っ暗の中、ひかるが小さくなって泣いている。
その状態に星史自身も居た堪れなくなる。
ひかる「…星史君…お母さんが…お母さんが…」
星史「ひかる…」
ひかる「う…うわあああん…」
星史の姿を見るや否やひかるは泣きながら、星史に泣き付いた。
そんなひかるを星史は勇気づかせる事しか出来なかった。
星史「大丈夫だ…俺が来たからには何とかしてやる。」
ひかる「星史君…一体何が起こってるの?」
星史「わからねぇ…けど、絶対、突き止めてやる、だから、安心しろ!」
ひかる「星史…君?」
星史「こんな事しやがる奴がいるのに黙って見ていられるほど、俺はお人好しじゃねぇんだ(怒)」
ひかる(星史君が怒ってる…それもすごく…)
星史「落ち着いたか?」
ひかる「うん、うんと泣いたらすっきりしちゃった。」
星史「よし、辛いかもしれねぇけど、下降りるぞ。一刻も早く治すために色々調べなきゃいけねぇからな!」
ひかる「ええ!」
二人はゆっくりと一階に向かう。
一階では、既に舞人がつくしさんの状態を調べていた。
舞人「…くそ、ダメだ、一旦、マイトステーションに帰って詳しく調べないと…」
サリー「舞人さん、何故、叔母様が石に…」
舞人「俺もそれが知りたいところさ…」
星史「舞人さん、サリーさん…」
舞人「星史君、ひかるちゃん!」
サリー「ひかるちゃん、大丈夫?」
ひかる「ええ、もう大丈夫です!!ご心配おかけしました。」
サリー「そう、それはよかったけど…」
舞人「星史君。」
舞人は星史の目を見つめ、覚悟を持った強い決意と悪を決して許さない溢れんばかりの正義感を感じとった。
星史「舞人さん、お願いがあります。」
舞人「…何か決意したみたいだね。」
星史「…はい、この俺に手を貸してくれませんか?」
舞人「…真相を究明するんだね?」
星史「…もしも、螢の言っていた何かがこの事だったのなら、俺は尚更何もしないで引っ込んでるわけにはいかない…その為には、舞人さんの力も必要なんです。協力してもらえませんか?犯人を許すわけにはいかない(怒)」
舞人は星史の覚悟をしっかりと目に焼き付ける。
舞人「…星史君、俺も同じ気持ちさ、何もせず、じっとしているつもりはない、共に戦おう!」
星史「ありがとうございます。」
こうして、二人の共同戦線が実現したのである。
果たして、何の目的があるのか。
敵は一体誰なのか。
新たな戦いが幕を開ける。
END 次回に続く
あとがき
え?続かないだろ、この小説…何故にバイオチックになってんの?
ごめんなさい、頑張って、この事件だけでもなんとか終わらそうと続き頑張ってみます。
ダ・ガーン再登場フラグなのか、ぶっちゃけそこまで考えていません。
むしろ小説での表現出来る域を考えて作ってますので、どうなるのかわかりません。
「再動」の小説で絶対続かないと言ってたんですが、流石に放置するのもなんかアホくさいし、
ちょっと頭に浮かんだので、勢いで考えたに過ぎない小説です。
あとなんで即死じゃなくて石化なんですかっていうと思うんですが、それじゃまんまバイオじゃないですか(笑)
こんなネタがまさかの時空越えシリーズで実現させるとは思ってませんでした。いや、時空越えシリーズ第4弾でこの急展開でいいのかどうか正直分かりません。
もうちょっと、平凡なホームステイ生活を考えようとしたのですが、突発的にこのネタが降りてきたので、これに差し替えました。
星史君、熱すぎる…何このドラマティックな展開…って思うかな(汗)
舞人さん、いつになく、クールだ、正義感メラメラだ〜って思います?(汗)
私、全然感じません(汗)
っていうか、ひかるの泣き方わかりません、そして、立ち直るの早すぎです(汗)
ああ、ダメだ、文才無さすぎる…(ToT)
あ、あと星史君の力、謎残したままですね。これについては、スー○ーサ○ヤ人にならない程度に理由づけなりしていこうと思いますので、悪しからず。
次回は時空を越えた怪事件〜捜索編〜となります(仮定)
次回もよろしくお願いします。
2011/11/01続編へ