再動



時はある日の剣道の市民大会。

星史「めぇーん!!」

バシッ!

審判「面あり!一本!」

星史「ふぅ(汗)」

*「ヨッシャアアア!優勝だー!」

星史「こーら!お前ら、盛り上がる前にやる事あんだろ!さっさと整列しろよ!挨拶するぞ!」

*「あ、ハイハイ。」

星史「ったく。」

俺が所属する緑ヶ浜高校剣道部はこの日、高体連の公式戦に向けて出来るだけ試合経験を重ねる為、市民大会団体戦に出場していた。

結果は見事優勝し、俺たちは今後の公式戦に向け、また一歩を歩を進めた。

大会委員長「表彰状、優勝。緑ヶ浜高等学校殿、あなたは第〇×回※×主催市民大会において、当初の成績を修めたのでここにこれを賞します。平成〇×年〇月×日、※×剣道大会連盟。」

パチパチパチパチパチパチ…

星史「ようやく終わった〜、生徒会が忙しくて、一時期どうなるかと思ったぜ(汗)」

副部長「それにしても、ホント流石だな、高杉…生徒会が忙しいわりに良く身体動いてるぜ(感心)」

星史「それ理由にしてサボると、先生に殺されるからな(汗)まぁ、時間見つけて続けた甲斐あったぜ。」

もっとも一年の時に半強制的に入部させられているようなもんだから、本来は筋違いなんだろうけど…

副部長「よくやるなぁ。それに比べて…」

星史「こいつらだよな、問題は…」

とまぁ、表彰式も終え、あっという間に大会は幕を閉じたわけだが、その傍らで…

A「大将はやっぱりこうでなくちゃな!」

B「よ!エース!」

C「最強の部長!」

星史「なんだ、このおだて方(汗)」

副部長「お前ら、調子良すぎ。」

勝手に盛り上がってるこの一部の部員連中が気になるのは当然だった。

星史「お前らな〜(汗)今更だけど、団体戦なんだからよ!もう少し頑張ってくれよ!結局ほとんど俺が締めてんだぞ?特に先鋒から中堅のお前ら3人!お前ら流石に弱すぎだっつーの!終始完璧に捨て試合になってっし!」

A「しゃあねぇだろ?みんな本番弱いんだからさ!」

B「そうそう。」

C「だから仕方ないって!」

星史「もうちょっとマシな言い訳考えろよ…(汗)」

副部長「同感。」

A「いいじゃねぇか、優勝出来たんだし!」

この調子の良さがマジでムカつく。

何故ムカつくのか。理由はただ弱いだけじゃない。簡単な事だ。

星史「あのな…言いたくねぇけど、お前ら3人、俺が最近、生徒会で練習参加出来ない事と顧問の先生が入院してる事良い事に練習怠けたろ?(汗)」

ABC「「「(Σギクッ!)ま、まさか、そんなわけ…」」」

星史「あのね、どう見たってバレバレなんですけど…」

副部長「あんな練習姿勢で俺の言う事もろくに聞かなかった癖に高杉にもバレてないとも思ってたのか。幸せだな、お前ら(汗)」

そう、こっちはこっちで生徒会やらなんやらで忙しいのにも関わらず、数少ない時間を見つけて練習を積み重ねていたのに、こいつらは時間がたっぷりあるにも関わらず、俺と顧問の先生が不在を良い事にサボり捲ってた事だ。しかもバレてないと考えてるほどの素晴らしい部員たちだ、違う意味で。

星史「今練習見てんのは、知識の疎い副顧問の先生だし、今日のお前ら見てたら一目瞭然だってーの!」

*「「「よ、よくお分かりで…(汗)」」」

星史「分かんねぇ方がおかしいって…(汗)」

副部長「そうそう、言ってなかったけど、あと2、3日で先生退院らしいから!帰って来たら、お前ら間違いなく殺されるぞ?」

*「「「Σマジかよ!?」」」

星史「あーらら、俺、知〜らね!」

A「た、高杉!部長だろ?なんとかしてくれよ?」

星史「俺は生徒会で忙しいから事実上剣道部は部長不在だよ〜ん。」

副部長「俺は散々真面目に練習やれって言ってたのに聞かなかったからな。俺も面倒見きれないね。」

B「ちょっ、そこをなんとか!」

星史「先生が今のお前たちを見たら、一発で分かるだろうな、覚悟して絞られるんだな。」

ABC「「「マジか〜…orz」」」

星史「ったく。ま、先輩たちが引退してから、たまに怠け癖見えてたから、良い薬だわ。」

とは言うものの、2年にもなってこんな調子で今後の公式戦大丈夫なのかどうか…

副部長「悪いな、高杉。やっぱりお前が言うと、説得力あるよ。ホント尊敬するぜ。」

星史「尊敬されるもんじゃねぇよ。お前だって良くやってるよ!そう上手くいかねぇもんだから、気にすんなって!」

副部長「そう言ってくれると助かるわ。…うん?なあ高杉!あれ!こっち見てるぞ?」

星史「うん??」

指さす先を目で追ってみると、

星史「ほた…る?螢じゃねぇか。」

二階ギャラリーの一番上段の窓際にひっそりと風紀委員長でもある螢がいた。

星史「っていうか、まさかまたアイツ人混みの中にいたのか?ま〜た壊れてねぇよな?(汗)」

副部長「一瞬、幽霊かと思ったぞ(汗)」

星史「あのな…本人、それ結構気にしてるから、あんま口に出すなよ?ただでさえ、影が薄い事で委員会で困り捲ってんだから。例の如くホント神出鬼没だから思われてもしゃあねぇけど…(汗)」

副部長「高杉詳しいなぁ。もしかして風紀委員長と仲良いのか?」

星史「まぁ、他の奴に比べたら、それなりにな。小中も一緒だし。生徒会と風紀委員会は色々付き合いがあるしな。」

実際はそれ以外にも色々深いわけで。

副部長「へぇ、意外だな。じゃあ俺たちの応援に来てたのかな?」

星史「いや、螢に限ってそれはないと思うぞ(汗)…とりあえず、大会も無事終わったんだし、お前ら先に着替えて帰ってろよ、アイツおそらく俺に用があるはずだから。」

副部長「そうなのか?じゃあ、悪ぃけど、そうさせてもらうわ。」

星史「ああ、じゃまた学校でな!」

程なくして他の部員たちは各々会場を後にして帰って行った。

星史「さーてと、螢の下へ…って、俺も胴着着替えねぇと汗臭ぇままじゃん(汗)」

俺は急いで着替えて螢の下へ向かった。


〜数分後〜


星史「螢!」

螢「……」

螢は待っていたかのように静かに振り向いた。

元々、地球の声を聞けるという特殊な力を持つ螢は、以前と変わらず不思議な状態だった。

星史「びっくりしたぜ。まさか来てたなんて思わなかったからな。」

螢は俺の明るい対応に反し無言のまま、悲しげな表情をしていた。

星史「で、どうしたんだ?」

俺の問いかけに螢は重い口を開く。

螢「…伝えたい事があったから…」

星史「伝えたい事?」

螢は静かに頷いた。俺も螢の出で立ちから、その深刻さを理解した。

星史「…地球の声を聴いたんだな、それも重要な…」

螢「……」

星史「…そうなんだな?」

螢「…恐れているの…」

星史「恐れている?」

螢「…地球が…何か・・を恐れているの…」

星史「何か・・を?」

螢「今はそれだけしかわからない…でも地球に何か・・起ころうとしている…それが災いなのかどうかもわからない…そう地球は伝えている…」

星史「…そうか…俺にも聞こえれば、良いんだけどな…ダ・ガーンの声はなんとか厳光寺で聞こえんだけど、それ止まりだし…」

螢「心配ないわ、貴方にも直に聞こえるようになる…」

星史「直に?なんで?」

螢「…大丈夫、貴方には力がある…貴方はまだ目覚めて・・・・いないだけ…」

星史「え?」

螢が何を言ったのかは声が微かで聞こえづらく、結局何なのか分からなかった。けれど、その時、螢は意味深に微笑んでいた。

螢「…直にわかるわ…それだけ伝えたかったの…それじゃ…」

星史「あ、待てよ!?帰り道途中まで一緒だろ、送ってくぜ。」

螢「ありがとう…」

星史「ああ!(笑)」

この時、俺はまだ知らなかった。

この時から俺の力が刻々と覚醒し始めていた事など…

そして、これから起きようとしている事も…










END

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おまけ


???(…星史…)

星史「!?」

???(星史!)

星史「ダ・ガーン!!ダ・ガーンなのか!?」

螢「…目を閉じて…耳を傾けて…」

星史「…ああ。」

俺は螢の言う通り目を閉じて耳を傾けた。

ダ・ガーン(…星史…何か・・が…動き始めている…)

星史「…動き…始めてる…何か・・が…」

今になって俺はようやく理解した。

この時までの事は全て序章・・に過ぎなかったのだと。

本当のEND

あとがき

お詫びします。

絶対、続きません。

続けられません。

ネタが皆無です。ノープランです(汗)

ごめんなさい、この先はまぁご想像でお願い致します。

これより先の事は場合によっては表現幅も度を越える可能性がある為、考えられません(A--;)

なので、本当にご容赦下さいm(_ _;)m

なんだろう…前半は普通のコメディタッチになり、螢が登場してから、正反対のシリアスタッチになりました。

なんか不自然につながっている気もしなくはないのですが、良しとして下さい(苦笑)

前回まで連続物や長編を上げていたので久々に適度に仕上がって良かったです。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

2011/05/07