時空を越えた悪夢のご招待
〜事件発生編〜



星史「うへぇ〜、すんげぇ豪華だなぁ…」

ひかる「まるで夢みたい!!」

星史たちの世界では土曜日となるある日。

星史とひかるは舞人との約束通り舞人が主宰するパーティーに参加するため、マイトステーションの会場にいた。

星史とひかるは用意された衣装に身を包み、パーティーが始まるのを待っていた。

舞人「取って置きのサプライズ、気に入って貰えたかな?」

ひかる「これ、本当に私たちの為に!?」

舞人「もちろんさ、二人は今日の主役だ。」

サリー「驚いたでしょう?舞人さん、サプライズをしようって聞かなくて…」

ひかる「ううん、凄いです!!こんな綺麗なドレスまで着せて貰って本当に感激!!」

サリー「そう?良かった!」

星史「本当にこういうの好きだな、お前…(汗)」

会場の雰囲気を見た瞬間、ひかるに至っては、ドレスの華やかさもあり興奮のあまりはしゃぎまくっている。逆にタイトなダークスーツに身を包んだ星史はその豪華さに圧倒されている。

舞人「星史君のスーツ姿もなかなか似合っているよ!」

星史「そりゃ、どーも…(汗)とにかく、螢連れて来なくて正解だったな。こんな中じゃ、また壊れてたぜ…にしても、何のパーティーか教えてくれないと思ったら、まさか『俺たちとの再開を祝う祝賀会』だったとはね…」

ひかる「まあ、ある意味、ちょっとした同窓会よね!」

星史「それにしたって、規模が違いすぎるって(汗)他に招待されてる人たちも、分かってて来てんのかな?」

パーティーの目的、それは舞人たちが5年後の星史たちとの再会を祝す祝賀会であった。なんとも唐突で招待された者にとって意味不明なパーティーなのは言うまでもない。

舞人「まあまあ。本当はすぐにでも開きたかったんだけど、事情も事情だったし、事件も挟んじゃったしね!」

星史「元々逃げた場所が偶々俺たちの世界だっただけですからね(汗)」

舞人「ま、まあ…それもあって、さすがに直ぐには祝えなくてさ!あはは…(汗)」

もう何度目か、舞人の苦笑いに二人もいつも通り呆れる。

ひかる「舞人さん、もはや天然以外に何にでもないわね(汗)」

星史「一応、『嵐を呼ぶナイスガイ』で通ってんだから、それ以上は言うな…(汗)」

ひかる「イメージ崩壊が何かと激しいわ…(汗)」

青木「舞人様、パーティーの準備整いましてございます。」

浜田「ほら舞人!!ステージに行かなきゃ!」

舞人「OK、さあ、ステージに上がろう!」

浜田「ほらほら星史君たちも!」

青木「さあさ、星史様、ひかる様もどうぞステージの方へ。」

星史「え、ええ…」

開始時間が迫り、本日の主役である星史とひかるをステージに上げようと背中を押す面々。二人は四苦八苦しながら、ステージ上がる。

星&ひ「「う゛…」」

ステージから会場を見渡すと豪華なセレブたちからの視線が集中する。ひかるは目の前に広がる光景を見た途端、さっきまでの浮かれ具合が嘘のように緊張が高まった。

逆に星史は緊張しつつも既に覚悟を決めている。

ひかる「なんかバンドの時と全然違う緊張が…」

星史「さっきまで浮かれてた挙句、そこまでめかし込んで今更何言ってんだよ…」

ひかる「そういう星史君だって!」

星史「俺はこんな思い、学校で何回もしてんだぞ!」

舞人「大丈夫!ひかるちゃん!そう緊張することないさ!」

星&ひ((…よく言うわ…この人…))

すると、会場が暗転し、ステージがライトアップされ、司会進行を務める松原いずみが話し始めた。

いずみ「本日はお越し頂き、誠にありがとうございます。これより星史様たちとの再会を祝しまして祝賀会を開催致します。

星史「それにしても、いずみさんがよくこのパーティーの提案を受け入れたぜ…(汗)」

浜田「まあ、舞人が二人にお世話になってる事もあるし、感謝の気持ちもあるみたいだよ?」

サリー「舞人さんも相当やんちゃなので…(汗)」

星史「もはや、やんちゃっていうレベルじゃないでしょ…(汗)」

ひかる「同感だわ…」

いずみ「それでは、まず旋風寺コンツェルン、旋風寺舞人社長より乾杯の音頭を取って頂きます。」

舞人は招待者から一斉に拍手を送られながら、マイクとグラスを両手に持ち、ステージ中央で明るく話し始める。

舞人「皆さん、本日はわざわざお集まり頂き、ありがとうございます。今回、晴れて我が戦友であり、仲間である星史君たちとの再開が出来て非常に嬉しい限りです!」

星史「せ、戦友って…んな、大袈裟な…f( ̄▽ ̄;)」

ひかる「ま、まあ、あながち間違いじゃないんだし、いいんじゃない?(;^_^A)」

舞人「では、皆さん今回の再開を祝しまして乾杯!!」

一同「「「乾杯!!」」」

乾杯の一言でめでたく、パーティーは始まった。

しかし、それもつかの間。その数分後だった。予想だにしなかった悪夢が現実のものとなったのは…

ウー!ウー!ウー!ウー!…

突然、会場内に警報音がけたたましく鳴り響く。警報音は止むことなく、会場内の人間を不安がらせる。

舞人「Σ何!?」

星史「Σ警報!?」

ひかる「Σちょっと、一体何が!?」

浜田「僕が確認してくる!!」

ブー!!

プシュー…

浜田「Σな!?」

浜田が出入口に向かって駆け出して出ようとした直前、目の前で非常用の隔離シャッターで出入口を閉ざされてしまう。

浜田「そんな!緊急非常用隔離シャッターが!!」

浜田に加え星史と舞人も加勢し、叩いたり、引っ張ったり、非常用のコンパネを操作したりと、試せる限りを尽くしてもシャッターはうんともすんとも言わずシャッターは開かない。

舞人「そ、そんな!何故…」

星史「不味いな、完璧に閉じ込められた!」

ひかる「Σウソー!!」

星史たちは完全に会場内に閉じ込められてしまった。

ざわざわ…ざわざわ…

突然、閉じ込められた事により、会場内に居た人々は忽ち騒ぎだし、パニックを起こし出し始める。

いずみ「み、皆様!!どうか落ち着いて下さい!ただ今、確認作業を行っております!!」

浜田「不味いな…パニックになって来てる。」

サリー「ど、どうしたら…」

ピ!ピ!ピ!

舞人「こちら、舞人!」

ガイン「ま、舞…人…た、大変だ…」

舞人が身に付けるダイヤグラマーにガインから通信が入る。第一声からしてかなりの苦しんでいる事が伺え、只ならぬ事態が起こっていると、舞人を含め星史たちも理解出来た。

舞人「ガイン!?どうした!!ガイン!!」

ガイン「わ、我々…の…ちょ、超AIが暴走を…」

星史「Σ何だって!!」

舞人「ガイン!!他のみんなは!!」

ガイン「わ、私以外全員、意思を失い暴走している…」

星史「意思を失っている?」

ガイン「このまま…では…私も直に…ぐ、グワアアア!!…」

舞人「Σガイン!?ガイン!!応答してくれ、ガイン!!ガイーン!!」

ガインの悲鳴と共に通信は途絶えた。

青木「舞人様!!大変でございます!!勇者特急隊が勝手に次々と出動して、市街で被害を出しております!!」

浜田「そんな、こんな事って…」

恐るべき事態となった。勇者特急隊全機が謎のトラブルに見舞われ、命令を聞かず、市街を縦横無尽に暴れ始めたのである。

勇者特急隊隊長である舞人も開発部門の協力者である浜田も動揺を隠せなかった。

星史「舞人さん、冷静に。」

舞人「…大丈夫さ、俺もこの位で取り乱したりはしないよ。」

浜田「しかし、考えられるとすれば…」

浜田が冷静に考えていると、星史もまた冷静に考え、浜田が考える事を理解した。

星史「…まさか」

ひかる「星史君?」

星史「誰かがマイトステーションにハッキングして未知のプログラムを送り込んで、勇者特急隊を暴れされる事が目的だとしたら…」

浜田「流石だね、星史君。悔しいけど、間違いない…」

舞人「ああ。俺たちがこのパーティーに居る事が分かっていたのなら、閉じ込めた事も合点がいく。」

星史「計画通りに事が進んじまってんな、こりゃ。」

ひかる「Σええええ!!っていう事は、また、事件!?」

星史「お前、今気付いたのかよ…(汗)」

浜田「認めたくないけど、最先端のサイバー攻撃によるものに間違いないだろう…だけど、信じられない…」

ひかる「え、どうしてですか?」

舞人「…マイトステーションのセキュリティはブラックノワールとの戦いを経て、その脅威となった『魔のオーラ』級にも対抗できるように予めプロテクトプログラムを何重にも仕込まれているんだ。それもガインたちの勇者特急隊の超AIに影響を及ぼさないように厳重にね。」

浜田「けれど、現実に起きてしまっている以上、プロテクトプログラムは全て破られてしまった事になる。」

ひかる「それって、相手が上だったって事!?」

浜田「残念だけどね。」

サリー「厳重なのに、簡単に破られてしまうだなんて…」

星史「まずはこの状況を打破しないとますます不味いですね…俺たちはここに缶詰め状態、このまま勇者特急隊の暴走を放っておけば、市街の被害は広がる一方…勇者特急隊は完璧に世界を脅かす悪のレッテルを張られちまう。」

青木「このままでは、先代が築かれた旋風寺コンツェルンが失われてしまいます。」

舞人「そうだ、落ち込んでいる場合じゃない。急がないと勇者特急隊の信頼が崩れてしまう…何とかして止めなくては…」

浜田「しかし、この会場からどうやって出るか…」

ひかる「舞人さん、もしかしてこのまま閉じ込められたままで、酸欠とかになるんじゃ!?」

舞人「その心配はない、ほら、天井にある通気口でしっかりと空調を整え…」

舞&星&浜「「「!?」」」

舞人は自分の言った一言に気付く。星史と浜田も同時に気付き、天井に目を向ける。

舞&星&浜「「「通気口…」」」

星史「浜田さん!!通気口のセキュリティは?」

浜田「恐らく侵入者用の防犯格子は作動しちゃってるよ。でも、この部屋にある非常用バールで破壊出来るはずだ。」

ひかる「そうだわ!通気口の防犯格子を壊しながら、進めば!」

舞人「ああ、無論、メイン制御室にも行ける!」

星史「まだ天に見放されてないみたいだぜ!」

浜田「行こう!!舞人!!」

舞人「ああ!!」

星史「俺も行きます!!」

舞人「しかし、星史君。これは俺たちの問題だ。星史君たちを巻き込むわけには…」

浜田「そうさ、星史君たちは今日のゲストなんだよ?」

星史「何言ってんですか(笑)前回の事件でも舞人さんたちは俺たちを助けてくれたじゃないですか!今度は俺たちが舞人さんたちを助ける番ですよ!!」

ひかる「そうですよ!!助け合うのは、お互い様です!」

星史「それに、メカニック系は少々知識付けてますし、力になれると思います!!」

二人は当然の如く笑顔で協力を願い出る。舞人たちもそれに応えるかのように笑顔になった。

サリー「星史君、ひかるちゃん!」

舞人「ハハハ!!やっぱりね!」

浜田「そんな事だろうと思ってたさ!星史君たちがこのままじっとしてるはずがないからね!」

舞人「ありがとう!助かるよ!」

星史「そう来なくちゃ!!」

青木「では、私は、こちらに残り、青戸工場の大阪工場長に連絡を取り、技術者の応援を頼みます。」

いずみ「私もこちらに残ります。ご招待した他の皆さんを放っておくわけにはいきません…」

サリー「残された皆さんの不安を払える様、私も残って努めます。」

舞人「ありがとう、青木さん、いずみさん、サリーちゃん。」

ひかる「あたしも残ってサリーさんたちと一緒に他の人たちの面倒を見るわ。メカニックは星史君の方が精通しているしね!」

星史「頼むぜ、ひかる。俺も全力を尽くす。」

浜田「急ごう!!ガインたちを一刻も早く止めなきゃ!!」

舞人「よし、行こう!!」

星史、舞人、浜田の三人は勇者特急隊の暴走を止めるべく天井の通気口に入り、メイン制御室を目指しその場を後にした。

果たして、彼らは無事勇者特急隊の暴走を止める事が出来るのだろうか…


END 次回に続く

あとがき

またまた、事件になってしまいました。

本当はパーティーだけの話にして、終わらそうと思ったのですが、面白味が続かないと思ったので、降りてきた事件に繋げてみました。

今回は前回と違い、舞人の世界、マイトステーションでの事件です。

故に今回は、少々マイトガインの専門用語とか知識とかが多用される予定なのでご了承ください。

結構、そこまでプログラムとか精通していないので、色々と考えるのが大変ですが、頑張って続けてみます。

次回もぜひご期待下さい。


2012/02/12
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