文化祭は大騒ぎ!?
時は10月中旬。
星史たちのクラスはホームルームの時間を利用して文化祭の出し物について実行委員であるひかるの進行の下、話し合っていた。
ひかる「…と、という事で…A組の出し物は…えっと…コスプレ…喫茶に…なりました…(困惑)」
女子「ヤッター!」
男子「よぉし、やってやるぜぇ!」
星史「おいおいおい…こいつらマジで言ってんのかよ…(汗)」
みんな各々が意見を出し合い、いろいろ白熱する場面もあったが、最終的に多数決で出し物は、何故かコスプレ喫茶に決定した。
話し合いはコスプレ喫茶を是が非でもやりたい挑戦派と定番の出し物を推奨する健全派の対立。
もちろん、星史とひかるはコスプレに難ありと考えていた健全派だったが、男子のみならず女子までも大量に票が流れ、終わって見れば、30人中25対5の見事な完敗だった。
おかげで勝利を勝ち取った挑戦派はノリノリの状態でその光景を目の当たりにしている星史は呆れ返り、ひかるはというと、あまりの圧倒的大差によって動揺を隠せず、進行がしどろもどろである。
星史「うちのクラスの男はこの手に興味持ってる奴が多いとは思ってたけど、まさか女子までも多数賛成に廻るとは…どうなんだ?今年の文化祭…(汗)」
ひかる(えっと、この後どうしよ(汗))
星史「出し物がこれになると、そりゃ実行委員のひかるも戸惑うよな(汗)」
星史は席に座って周りのクラスメイトの盛り上がりに既に埋没している反面ひかるは現状を打破しようとなんとか次に話を進めようと試みる。
ひかる「ええと…じゃ、じゃあ、この出し物をより良くするために何かアイディアがある人!」
星史(おいおい、苦し紛れの進行がそれかよ…これをどうより良くしろっつうんだぁ?…)
ユミ「ハーイ!」
ひかる「あ、はい、ユミちゃん、どうぞ!」
星史「ユミが手を挙げるなんて。なぁんか、怪しい匂い…(汗)」
星史たちにも馴染みのある生徒会会計のユミがアイディアがあるようで、即座に手を挙げる。そんな光景を見て星史はただならぬ悪寒を感じた。
ユミ「来てくれたお客さんにコスプレショーを見てもらうってのは、どう?もちろん、男女共に!」
*「おぉ!いいね!」
*「あたし、それ賛成!」
*「俺も!」
*「私も!」
星史「おいおい、そこまでするか、普通…(汗)」
ひかる「ショ、ショー…な、なるほど…ね…で、でも誰がやるの?(汗)」
ユミ「やっぱり、イケメンと美女がやるのが、一番良いと思いまぁす!」
星史「メチャクチャ嫌な予感…(汗)」
ユミ「もちろん、男子の筆頭は…」
すると、
ジー…
クラスメイトが送る熱い視線の先には、
星史「やっぱ、至るところから、視線を感じるし…」
もちろん、星史本人だった。
ひかる「やっぱり星史君なのね…。なんたって、学校のイケメン生徒会副会長だから当然っちゃ当然よね…(汗)」
星史「だ・か・ら!どうしてそうなんの!?いつも俺ばっかこんな役回りなの!?大体、俺はあんま、そういう事は自覚してねぇんだから、ムチャ振りすんなってぇの!(汗)」
*「いいじゃん!やれよ、高杉!」
*「そうそう!」
*「高杉君なら間違いなしよ!」
星史「ちょ、お前ら…」
全員「「「高杉!高杉!高杉!…」」」
何気無いショーへの参加要請は、いつの間にか要請から斡旋に変わり、斡旋は強制に変わり高杉コールは受諾するまで止む気配はない。
ひかる「(ボソッ)星史君、逃げ場もうないみたい(汗)」
星史「マジかよ〜…」
徐に周りを見渡すと
ギラーン!
星史「う゛…なんつう威圧感(汗)」
周りの禍々しい視線に圧倒されてしまう星史。
ひかる「星史君…」
星史「う、うん…」
ひかる「え、ええと!星史君が折れましたので、ショー参加決定とします!」
全員「「「イェーイ」」」
星史「もう嫌だ、このクラス…(ToT)」
結局、星史はクラスメイトからの威圧感に圧され参加する羽目になってしまった。何とも損な役回りである。
ユミ「そうそう、当然ひかるもショー参加よ!」
ひかる「Σええ!?ちょっと待ってよ!?」
星史「まぁ、そうなるよな…(汗)」
そして、火の粉は当然ひかるに飛ぶ。これも謂わばお約束である。
ひかる「冗談じゃないわ!私がショーに参加するなんて、絶対無理に決まってるじゃない!?」
ユミ「ひかるも結構美人なんだから、いけるって!」
ひかる「勝手に決めないでよ!」
星史「ひかる…言っても聞く耳持たねぇから、観念しろ…俺も嫌だけど参加すんだから(汗)」
ひかる「そんなぁ…」
星史「諦めろ、ひかる(汗)」
ユミ「それじゃあ、ひかるも参加決定!」
ひかる「嘘でしょ〜…(泣)」
星史「お前に同調するぜ…(汗)」
ユミ「よぉし!みんなの衣装は私が用意するわ!」
*「あたし、メイド服挑戦してみよっかな?」
*「あたしは思い切ってナースにしよ!」
ワイワイ、ガヤガヤ…
星史「なんで、この出し物でこんなに張り切れんの?(汗)」
ひかる「同感…(汗)」
ワイワイ、ガヤガヤ…
星史「ハイハイ、ストップ、ストーップ!あのさ、盛り上がってるとこ悪ぃんだけどよ、俺は王子様みたいなこっ恥ずかしい衣装はノーサンキューだかんな?」
ひかる「私も、露出の激しい衣装とか絶対嫌だからね!(怒)」
星史「お前、マジで怒るなって…(汗)」
ユミ「大丈夫!二人ともピッタリな服考えてあるから!」
ひかる「ピッタリ?」
ユミ「ひかるは猫コスチュームが似合うわよ!用意しとくわ!」
星&ひ「「Σね、猫コスチューム!?」」
聞いた途端、星史の頭の中に、その姿が思い浮かんでくる。
星史(Σギャアアア想像しちゃダメだ!想像しちゃダメだ!!)
ひかる「ちょっと、待ってよ!メチャクチャ恥ずかしいじゃない!?」
ユミ「大丈夫、大丈夫!ひかるならいけるって!」
ひかる「うぅ〜…」
男子「ん?高杉、どうした?」
星史「い、いや、何でもねぇ…(汗)」
星史(ハア…ハア…想像しねぇようにしねぇと後でひかるに殺される…)
想像しそうになって必死で自制を掛ける星史は一気に息が上がってしまい、男子にまで心配される。
ユミ「そして高杉君は和風な衣装がピッタリね!」
星史「あん、和風?まさか、武者姿とか武士姿とかか?」
ユミ「違う、違う(笑)」
星史「じゃあ、何?」
ユミ「もっと華麗なモノ!」
星史「だから、それは何だよ?」
ユミ「高杉君は当日になってからのお楽しみ!」
星史「はぁ?」
ユミ「さあさ、それじゃあ、最高の文化祭にするためにみんな頑張ろう!」
全員「「「おー!!」」」
ひかる「あの〜実行委員は私なんだけど…」
ユミ「気にしない、気にしない!」
星史「ひかる…お前、実行委員なのに、まるっきり形無しだな(汗)」
ひかる「そういう星史君も生徒会のメンツ丸つぶれでしょ(汗)」
星史「お互い、大変だな…(汗)」
ひかる「ええ…(汗)」
肝心の星史の衣装は全く触れられず、いつの間にか進行は持ってかれ、星史とひかるは完璧に置いてきぼりになった。いや、未だに雰囲気に乗れずにいた。
果てさて、一体、星史は何のコスプレをする事になるのか。こんな調子で文化祭は成功するのだろうか?
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