閉店したのは、夕方だった。そして、片付け等をしていると、水平線に赤々と海面を色付けていた夕日も沈み、結局、完全に終わったのは夜だった。

根「いやあ〜、皆さん、お疲れ様ですー。海の家ネモトは見事完売致しました〜。皆さん、ご協力ありがとうございました〜!」

〆の挨拶を根元巡査が代表して述べると、スタッフ全員から拍手が沸きあがった。

パチパチパチパチ!…

星「ちぇっ!最後だけ調子良いんでやんの!こっちは必死で頑張ったってのに。」

ひ「根元さん!あたし達、忘れてなぁい?」

根「ごめん、ごめん!つい嬉しくて…君たちが居てホント助かったよ。ありがとう!ありがとう!」

星「さぁて、俺達頑張ったんだから、それ相応の何か期待して良いんだよね?(笑)」

ひ「ご褒美何かしらぁ?(笑)」

根「ニシシシ…何も用意してないと思う?ジャーン!」

星「うん?」

根「バーベキュー用食材と花火セット!」

星「おお!やるー!」

ひ「すごーい!!」

根「バーベキューなら、焼くだけだから、みんな出来るのだよ!ナハハハ!本官も少しはやるだろう!!」

星「すげーぜ、根元さん!!…な〜んてね、バレバレだよ、根元さん(笑)」

根「あ、やっぱり分かってた?(汗)」

ひ「調理してる人間が食材を隅々まで確認しないと思います?」

星「花火一式と明らかに使わない肉とか別にされてたら、大体、察しがつきますよ。(笑)」

根「でも、悪くないだろ?」

ひ「はいはい、少し見直しました。」

星「まぁ、楽しそうだし、忙しくておにぎりくらいしか摘めなくて腹減ってたとこだから、良しとするわ。(笑)」

根「では、これから完売を祝しまして、星史君、ひかるちゃんを含めてスタッフ全員で打ち上げを開催しまぁーす!!」

「イエーイ!」、「待ってましたー!!」等の声が一斉に上がり、盛り上がり始め、星史達もその輪の中にしっかりと入った。

根「ほらほら、星史君達もジュースのグラス持って!!オッホン!!それでは、皆さん!!お疲れ様でした!!カンパーイ!!」

全員「「「「「カンパーイ!!」」」」

根元巡査の乾杯の音頭で一斉に全員持っていたグラスを高々と天に向けて突き上げ、「乾杯」という言葉が海岸中に響き、打ち上げ開始の狼煙となった。

腹を空かした星史とひかるの二人はバーベキューに夢中になり、他のスタッフだった婦人警官は談笑に夢中になったりと今日の苦労を笑いに変えて労っていた。

数十分後、バーベキューはあっという間に、食材が無くなり、終了となった。

そのあっという間に残念がる人もいたが、星史とひかるは大満足だった。

その後、根元巡査がこれまた用意していた花火でみんな盛り上がった。

星史達にとっては久々の花火だった。

ひ「花火なんて久々ねー!!」

星「ああ!最近じゃ忙しくて、買う暇さえなかったからなー!!」

根「ね!偶には、いいだろ!」

星「偶にはね!」

ひ「そうそう、偶にはですから、お間違えなく!」

根「そう、堅いこと、言わない!言わない!」

星「ホント、調子良いな!!(笑)」

ひ「ホント!!(笑)」

星&ひ&根「「「ハハハハハ!(笑)…」」」

みんな時が経つのを忘れ、花火による夏のひと時を満喫していた。

そして、〆の定番とも言える最後の線香花火で盛り上げムードも終息を迎えようとしていた。

星史とひかるは手に持った線香花火を見ながら、語り合っていた。

ひ「いろいろ大変だったけど、楽しかったね!」

星「ああ、結構堪えたけどな!!」

ひ「やだ、なんか星史君じじくさい!!(笑)」

星「Σんな!じ、じじくさいって言わなくてもいいだろ!?(汗)」

ひ「ふふふ、冗談!冗談!」

星「ったく!!…でも、俺たち、昔こうやって一緒に花火してたよなー!!」

ひ「そうね…なんだか、小さかった頃がすごく懐かしい…」

星「ああ…ところで、ひかる?」

ひ「何?」

星「テニス部の女子達と何話してたんだよ?」

ひ「Σええ!?そ、そんなこと言える訳無いじゃない!!(汗)」

星「いいじゃんか。何話してたんだよ?」

ひ「教えなぁーい!!」

星「教えろよー!!」

ひ「聞こえませーん!!」

星「あ、こいつー!!」

ひ「乙女の話は内緒なんですー!!」

星「ちぇっ!!」

星(ったく、…聞こえてなかったと思ってんのかよ…すげぇ、赤くなってた癖に、素直じゃねぇの。)

ひ「星史君?」

星「あ、うん?」

ひ「どうしたの?あたしの顔になんか付いてる?」

星「あ、ああ(汗)ニキビが出来てる(笑)」

ひ「Σええ!やだ!!どうしよー!!」

星「へへへ!嘘だよー!!」

ひ「Σんな!ちょっと星史君!!待ちなさぁーい!!」

星「待てって、言われて待つ奴いねぇよ!!」

ひ「高校生にもなって調子に乗るなー!!」

星「引っ掛かる方が悪いんだよー!!(笑)」

こんな光景が現在じゃ今日だけだろうと二人は駆け合いながら、感じていた。

いつの間にか、子供だった頃の無邪気さを忘れていた。それは、大人へと成長するに当たり、当たり前のことだと思っていた。

でも、大人になってもこういう子供染みた無邪気な日もあっても良いと思う二人だった。

そして、肝心の二人の関係はと言うとまだまだ進展していない…

二人が男女の関係で向き合うことになるのは、もうちょっと先の話になりそうだ。

いずれにしても、こんなドタバタな日があっても結構楽しいものだと思う二人だった。






END

あとがき

長!!

長すぎだろ!!普通に!!

ここまで長くなるとは思いませんでした。

高校生くらいになると、子供の無邪気さも無くしつつある上に、青春と恋愛の時期になる。誰もが通る道なのです。

そんな事言ってません(汗)

ただ海の家で料理をしている星史とひかるの姿が妄想出来たので、形にしてみようと思ったら、長いこと長いこと…(汗)

久々の長編疲れました…

今回、以前の星史君目線の一人称ではなく、ダ・ガーン小説では、初めて関係のない三人称でやってみました。

*の会話はエキストラ会話です。名前はご想像にお任せします。

そして、キャラ設定ですが、特にポイントの根元さん。

根元さんファンの方は、ごめんなさい。根元さん、ボケまくりです(笑)

今回、星史とひかるに突っ込み役に回ってもらいました。

というか、オーバーリアクションも取ってもらいました(汗)

笑い、青春、恋心。これが満載になったかなぁって思ってます。

ごめんなさい、嘘です。ほとんど笑いだと思います。

まぁ、笑って読んで頂けたら、幸いです。

因みに、もしこれを元ネタに描いて見たい方、どうぞお気軽に言って下さい。

絵になった完成形を正直見てみたいです(苦笑)


2009/6/14 前ページBACK