時空を超えたホームステイ
〜エピソード2〜
星史たちが学校に向かった後、サリーは率先してレストランつくしの開店前のお手伝いをしていた。
春夫「いやあ、助かるよ、サリーちゃん。手伝ってくれて。」
つくし「本当に素晴らしいお嬢さんですこと!」
サリー「いえ、アルバイトで慣れてますし、ご厄介になっているので、これくらい当り前です。」
春夫「旦那さんはさぞかし、好青年なんだろうな〜」
つくし「ひかるの話によれば、一流企業の社長さんとか」
サリー「ええ、舞人さんはとてもお優しくて素晴らしい方です。」
カランカラン…
春夫「あ、すいません。まだ準備中でして…」
サリー「あら?舞人さん?」
そこに舞人が現れた。
舞人「サリーちゃん、昨日はよく眠れたかい?へぇ〜手伝っているんだね。」
春夫「ああ、星史君の家に泊まってるサリーちゃんの旦那さんだね。うーん、流石好青年だな!」
つくし「ホント、逞しいわ」
舞人「い、いえ、そんなとんでもない!恐縮です…(照)」
春夫「またまた、照れっちゃって!」
つくし「可愛らしいわ!!」
舞人「恐縮です(照)」
舞人は戦闘になるとキザな性格が表立つが、実はこう見えて普段は褒められたりすると顔を赤らめるほどのシャイである。
舞人「そ、それはそうとサリーちゃん。実は午後行ってみたいところがあるんだけどいいかい?」
サリー「ええ、でも、どちらに?」
舞人は無理やり話を逸らし、サリーに提案をしてきた。どこか行ってみたいところがあるらしい。
舞人「ああ、それはね…」
サリー「…Σええええ!?」
〜時は流れて、放課後〜
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り、帰りのHRが終わったクラスから続々と生徒が出ていく。それに紛れて星史とひかるも姿を現した。
ひかる「あれ?星史君、どこ行くの?」
星史は昇降口と真逆に進むのを見てひかるが呼び止める。
星史「どこって職員室だけど?生徒会執務室の鍵借りに行くんだよ。」
ひかる「え?でも、今日は生徒会の仕事なかったんじゃないの?帰らないの?せっかく部活もないんでしょ?」
星史「俺だって、帰りてぇのは、やまやまなんだけどよ、仕事がたんまり残ってたんだよ、これが(汗)」
ひかる「ええええ!ホントに!?こんな時に!?」
星史「悪ぃな、会長がほったらかにしてた新たな部の創部申請が腐るほど溜まってたのユミが発見してよ…それを俺がまた代理で一気に承認可否して提出する羽目になっちまったんだよ(汗)悪ぃんだけどよ、先に帰って舞人さんたちの事頼むわ。」
ひかる「ハァ、仕方ないか。分かった、先に帰って舞人さんには私から伝えとくね!」
星史「頼むわ。んじゃ。」
ガチャッ!ガラガラガラ…
ドサッ!
星史「ふぅー、まったく…ツいてねぇぜ…ったくどうして…ブツブツ…(汗)」
執務室に入ると星史は自分の席に勢いよく座りガックリと肩を落として一言二言愚痴を零す。
星史「ハァ、グダグダ言ってもしゃあねぇ、やるか…うん?」
いざやろうとすると星史の机に置き手紙があり、星史は徐に手に取り読み始める。
星史「何々〜…『星史君!後宜しく。偉大なる会長より』…」
星史「……」
それを読んで固まる星史。
星史「…来てたんならやってくれよ、会長〜…毎度毎度、例の如く、なんで俺の周りにはこんな人しか集まらないわけ?(汗)」
そして、目に入る書類の山。
星史「ハァ…」
必然と溜め息が漏れるのは当然だった。
星史「だぁーっもう!切り替えだ!切り替え!」
頭をクシャクシャにしてなんとも見ていて痛々しいと言う感情よりも悲しいと言う感情が強く出ている。星史は気持ちを切り替える為、執務室にあるコーヒーに手を伸ばす。
星史「まずは落ち着かねぇと…」
コンコン!
星史「あん?」
ひかる「あ、あの、星史君…居る?」
星史「ひかる?」
ガラガラ…
恐る恐るドアを開けて星史を見つめるひかる。とてつもなく深刻な顔をしている。
ひかる「せ、星史君…」
星史「どうしたんだよ?蒼褪めて…」
ひかる「実は…」
ひかるが恐る恐るドアを全開にする、その光景を星史はコーヒーを口に含みながら見ていると…
ガラガラガラ…
舞人「やあ!!星史君!!」
サリー「お、お邪魔します…」
星史「ブーーーーーーーーッ!!!」
突然、目の前に舞人とサリーの姿を目撃した瞬間、星史は凄まじい勢いで含んでいたコーヒーをもろに真横に吹き出した。
星史「ゲホゲホ…な、なんでこんなところに居るんですか!舞人さん!!」
ひかる「しょ、昇降口でバッタリあったの…その…け、見学しに来た…らしくて…」
星史「け、見学って…まさか、うちの学校を?(汗)」
ひかるが静かに頷く。
星史「……」
星史は再び固まり、無言のまま頭を抱える。
舞人の言っていた行ってみたい場所というのは星史たちが通う学校だったのだ。それを知って星史もひかるも当然の反応をする。
舞人「あははは…その様子だと…やっぱり、不味かったかな?」
ひかる「常識的に考えて、相当だと思います…」
サリー「舞人さん、だからやめましょうって言ったのに…」
星史「この際、もう現実逃避させてくれ…」
数分後、何故か生徒会執務室に合流した戸惑うひかるに呑気な舞人とどうしようもなく流れで追いてきたサリーを加え、星史は必死に書類を片付けていた。
星史「ふぅ〜、ようやく、もうすぐ終わりそうだぜ…(汗)」
ひかる「ごめんね、星史君。邪魔しちゃって…」
星史「もうどうでもよくなるぜ…」
舞人「まあまあ、何はともあれ早く終わりそうなんだから、よしとしようじゃないか。」
サリー「ごめんなさい、みんなで押し掛けちゃって…」
星史「そもそも、ここは単なる部室じゃないんですけどね…まさか数ある観光地よりもここを選択するとは思ってなかったですよ…」
舞人「星史君たちの学校で星史君の副会長ぶりを見てみたくてね。」
星史「俺の副会長の面子で先生たちが立ち入り許可したからいいものの、こっちはいい迷惑ですよ…(汗)」
ひかる「星史君、毎度の事だけど、一旦始まると災難続くわよね…(汗)」
星史「あのお巡りさんで慣れてるって比じゃねぇよ、まったく(汗)」
舞人「でも、なかなか学校も新鮮でいいね!」
星史&ひかる「「え?」」
舞人はゆっくりと語り出した。
舞人「俺は、学校に行ってないから、学校生活というものを経験したことがなくてね、友達も浜田君一人だし、大勢で騒いだり、遊んだり、共に学んだり、あらゆる事が新鮮で堪らないんだ。」
星史「…そうですか、いいもんでしょ?学校も!(笑)」
舞人「ああ!また来たいな!」
星史「でも!今度来る時は、予め俺たちに連絡入れてくださいね!!(笑)」
ひかる「急に来られたら、不審者扱いされちゃいますよ?(笑)」
舞人「分かってる!(笑)」
星史「よし、書類も片付いたし、それじゃ、校長先生に提出して帰るとしますか!」
三人「「「ああ/ええ」」」
星史は思った。
舞人は普段では感じないものを感じた。
それは、今まで感じた事のない清々しいもので喜びに繋がったに違いない。
星史たちは、語らいながら、家路に着くのだった…
END
あとがき
エピソード2でした。
時空越えシリーズも第3弾、早いです。
何弾まで行くか分かりませんが、可能な限り続けていけたらと思います。
ここでも呑気な常識外れの舞人さん、今回で根元さんポジション確率してしまいました。
ぶっちゃけオチは後付けです、なので強引につけました(汗)
頭の中で、星史を吹かせる事で一杯だったので、その後の展開が曖昧になりそうだったので、強引に持っていきました。
でないとまとめられず、いつまでたっても終わりませんからね。
かなり違和感あるかもしれませんが、ご愛嬌という事でご容赦ください。
次回もご期待ください。
ありがとうございました。
2011/09/26