時空を越えた再会
BRRRR…
颯爽と走行する250CCの赤いスポーツバイク。
キキッ!
星史「…ええと、二つ目の交差点だから、ここを右折と…」
そのドライバーは紛れもなくライダースーツを着込んだ星史だった。
BRRRR…
キキッ!
星史「ふぅ、ここだな。後はひかるを待つだけか。」
去年だったか、父親である光一郎は今後の未来にあるかもしれない地球の危機に備えるようにとの事でその光一郎の太っ腹により星史は二輪免許を取得し、バイクを購入したらしい。
星史自体はまだ必要ないと考えていたらしいが、尊敬する父親の薦めに異を唱える等ある訳なく言葉に甘えて今に至る。
因みに緑ヶ浜高校では、校則自体はあまり厳しくはなく、通学には使えないものの、免許取得及びバイクの所有は校則違反にはならないので、今では、プライベートでたまに使用している。
なので、星史はひかるに良い様に足として使われている。
星史「つーか、当初の目的と外れてるこんなプライベートにバイク使ってて本当にいいのか、俺…(汗)」
星史の疑問が尽きないのは当然である。
星史「しかしまぁ、それはそれとして、ひかるの奴、遅ぇな。ったく、交通費節約したいからバイクで迎えに来てくれなんて、俺をなんだと思ってんだ、アイツ。」
ひかる「何か文句でもあるのかしら?」
星史「Σギクッ!ひ、ひかる…い、いつから…」
星史が恐る恐る後ろを振り向くと、神出鬼没と言わんばかりにひかるが腕を組んで突っ立っている。
その光景を目の当たりにした星史は、当然冷や汗まみれである。
ひかる「ちょうど、今ですけど?それより何か言いたい事あるの?なんなら生徒会副会長さんの弱みバンバンぶっちゃけちゃっても良いのよ?(怒)」
星史「いいえ、ございません(焦)」
ひかる「クスクス!なーんてね!(笑)ウソ!!そんな文句言わないで、わざわざ迎えに来てくれて、ありがとう!」
すぐさま白旗を挙げる星史にひかるは笑いながら、感謝の言葉を述べる。どうやら、ひかるなりのドッキリだったらしい。
星史「あのな〜、冗談キツいって〜(汗)」
ひかる「ごめーん!こっちが悪いのは百も承知だから許して!ね?」
星史「いや、別に怒っちゃねぇから、いいんだけどよ(汗)」
その時だった。
ブゥゥゥン…
星史「ん?なんだ、この音?」
ひかる「Σちょっと!!何あれ!?あそこの真上に変な穴が…」
星史「Σあ、穴!?」
星史が慌ててひかるが指差す方向に目を向けると不気味な音と共に数メートル先の地上から2、3mくらい上の空間にまるでブラックホールのような穴が出現した。
星史「ま、まさか…な…(汗)」
ひかる「星史君、これって?」
星史「いや、その…非常に言い難いんだけど…これ…もしかして時空の…穴…なん…じゃ…(汗)」
ひかる「じ、時空の穴!?」
星史「信じたくないけど、以前こんなんだった気がする…(汗)」
ひかる「ウソでしょ…」
目の前に出現したのは紛れもない時空の穴つまり、ワープホールであった。
フッ…
???「Σキャアアアア!」
ひかる「大変!穴の中から人が!」
星史「Σげ!?ヤベェ!!あのままじゃ、地面に叩きつけられる!!」
そう言うと、星史は一目散に全速力で走り出した。
ひかる「ちょっと!星史君!!」
星史「不味い!!くそー!!うおりゃああああああああ!!」
星史は間に合わないと実感し、手前から勢いよくダイビングした。
ひかる「もうダメー!!」
ドッシャアアアアアン!
ひかるが目を瞑ったと同時に大きな鈍い音が響き渡った。
ひかる「星…史…君?」
星史「ま、間に合った〜(汗)」
ひかるがそっと目を開くと、勢いよくダイビングした星史の上に女性が乗っかっていた。間一髪、間に合ったようである。
ひかる「よ、良かった〜…」
星史「俺の心配もしてくれたら、助かるんだけど…(苦)」
???「イタタタタ〜…あ!?ご、ごめんなさい!?」
星史「い、いえ、大丈夫です…うん?」
ひかる「あの、怪我はありま…せん…か…」
星史&ひかる「「え…」」
二人は、落下してきた女性を見て固まってしまった。
???「私は大丈夫です、それよりもあなたは大丈夫なんですか?」
星史&ひかる「「サ…サササ…」」
星史&ひかる「「Σサ、サリーさんっ!?」」
サリー「え?どうして私の名前を?」
なんとその女性は「勇者特急マイトガイン」のヒロイン吉永サリーその人であった。
星史「ええと…もう一度確認しますけど…吉永サリーさんで間違いないですよ…ね?(汗)」
サリー「え?は、はい…、一応旧姓は吉永です。今は旋風寺ですけど?」
ひかる「ウソー!?じゃ、じゃあ、この時空の穴って…」
星史「…なんかの拍子で時空間に亀裂が入って、偶々舞人さんたちの世界と繋がっちまったのね…(汗)」
ひかる「信じられなーい…」
星史「いや、それだけじゃねぇ…」
ひかる「え?」
星史「このサリーさんの姿とサリーさんが旋風寺の姓を名乗ってるとこ見ると、舞人さんの世界では俺たちが共闘したあのバルドー帝国との戦いから1年位しか経過してない事に…」
ひかる「という事は…」
星史「時間軸に歪みが生じてんな、こりゃ…あの時舞人さんは15から16歳辺り、サリーさんは14歳から15歳辺りだったはずだったから、1年以上経過しているとして…」
ひかる「って言う事は私たちと年齢差がなくなってるって事?」
星史「ああ。正確に言うと、俺たちが舞人さんたちの年齢に追い付いてるって事だな(汗)」
つまり、何らかの理由で星史の世界と舞人の世界がワープホールで繋がってしまい、更に舞人の世界ではバルド−との戦いから1年ほどしか経ってなく、逆に星史たちの世界では5年経過しているため、時間の歪みが発生しているという事である。
サリー「あの、失礼ですけど、お二人は、舞人さんのお知り合いなんですか?」
星史「俺たちはあれから5年経過してるから、俺たちが誰だかわかんねぇのも無理ねぇよな…(汗)」
ひかる「納得…」
星史「あの、俺たちは…」
ゴォォォォォォ…
星史&ひかる「「うん?」」
星史がサリーに自分たちが何者か話そうとした時、今度は別の機械音らしき轟音がワープホールから響きだし、段々と大きくなり、まるで近づいているように聞こえてきている。
ひかる「今度は何?また穴の奥から聞こえてるみたいだけど…」
星史「この音、エンジン音、まさか…」
ひかる「星史君?どうしたの、蒼褪めて…」
星史「二人とも!!急いでここから離れろ!!」
ひかる「ええ!?ちょっと、どういう事!?」
サリー「どうなされたんですか?」
星史「いいから早く!!」
星史は疑問に感じる二人を連れ急いでその場から数メートル移動した。
ドヒューン!!
ひかる「Σキャアアアッ!!!」
星史「危ねぇ…(恐)」
すると、間もなく強烈な風圧と共に何かが飛び出して来たのである。その風圧で吹き飛ばされる事を考えた上で星史が機転を利かせて移動したのである。
ワープホールから強烈な風圧と共に勢いよく飛び出して来た物はなんと一機の機体だった。因みにその機体はもちろん…
星史「や、やっぱり、マイトウィング…危うく風圧で飛ばされるとこだったぜ…(汗)」
ひかる「に、二度目の納得…(汗)」
舞人「サリーちゃん!!」
サリー「舞人さん!!」
マイトウィングのハッチが空き、中から勇者特急マイトガインの主人公旋風寺舞人が姿を現した。
星史「白馬の王子様のご登場にしては、派手過ぎだろ(汗)」
ひかる「常識がもう飛んでるわ…(汗)」
舞人「無事だったかい?サリーちゃん。」
サリー「ええ、大丈夫です。この方が助けてくれまして。」
舞人「そうか、サリーちゃんを助けてくれてありがとう。あれ?君、誰かに似ているような…」
サリー「ええ、私もどこかで見たような気がして…」
星史「心当たりがあるのは、当たり前ですよ、舞人さん、サリーさん。お久しぶりです、俺、高杉星史です。バルドーとの戦い以来ですね。」
舞人「何だって!?君が星史君!?それじゃあ、そっちにいる子は…」
ひかる「はい、お久しぶりです。私、香坂ひかるです。」
舞人「本当に星史君とひかるちゃんなのかい?」
サリー「ビックリしたわ。」
星史「分からないのも当然ですよ、俺たちからしてみれば、あの時から既に5年経ってますから(笑)」
舞人「なるほど、つまりこの世界は俺たちが最後に別れたあの時から5年経った星史君たちの世界なんだね。」
星史「そういうことです。それはそうと、状況を把握出来てないので、説明してくれません?一体全体何が遭ったんですか?」
舞人「ああ、心配掛けてごめん。実は予てから時空間旅行を計画していてね、今日が出発日だったんだ。」
星史&ひかる「「時空間旅行!?」」
舞人「ああ。その名の通り時空間つまり数々のパラレルワールドを巡る旅行さ。」
ひかる「サラッと言えるところが大物振りを感じるわ…(汗)」
星史「さすが旋風寺コンツェルンの若社長…あらゆる事に対してスケールが違い過ぎる…(汗)」
舞人「それで時空間転移装置で出発の準備してたら、落雷でシステムの時間軸と時空設定が狂ってしまってね、その修正中、偶然繋がったこの世界のワープホールにサリーちゃんが誤って落下してしまってんだ。」
ひかる「いろいろと無理がありますけど…(汗)」
星史「果たして、偶然と言う言葉であっさり片付けていいものかどうか…(汗)」
舞人「いや、何から何まで本当に面目無い。」
星史「まあ、いいや。それで?これからどうするんです?このワープホール放置すんのも不味いし。」
舞人「ワープホールは青木さんに連絡して一旦閉じてもらうよ。そこで星史君、一つ提案していいかい?」
星史「提案?なんですか?」
舞人「せっかく5年後の星史君たちが生活している世界と繋がったんだ。良かったら君の家にホームステイさせてくれないかい?君ともゆっくり話がしたいしね。」
星史「Σええええええ!?」
まさかの驚きの提案だった。舞人はこの世界の星史の家にホームステイをしたいと言い出したのだ。
星史「ちょっとタンマタンマ!ワープホールは閉じるからいいとしても、マイトウィングはどうするんですか!」
舞人「どこかの裏山に待機させるから大丈夫。ステルス機能と光学迷彩搭載してるから、人目に付くこともないから安心だよ。」
星史「それはいいかも知れませんけど、俺ん家新婚が寝れる部屋まで流石に用意出来てないですよ?(汗)」
サリー「だったら、舞人さん、私がひかるさんの家に泊まると言うのは、どうですか?」
舞人「なるほど、それがいいかもしれない。」
星史「まあ、それなら、何とか。」
ひかる「Σええ!!私も巻き添えなの!?勝手に決めないでよ!!」
そして、ものの見事にひかるも巻き込まれるお約束である。
サリー「ダメ…ですか?」
ひかる「え、あ、ええと…星史君…」
星史「こうなっちまったからには退けねぇよ、ひかる。悪ぃけど、協力してくれよ?な?」
ひかる「…ハァ。仕方ない。分かりました。うちのお父さんとお母さんには私から連絡しておきますね!」
サリー「ありがとうございます!」
舞人「ありがとう。よし!早速行こうか!」
星史「はいはい、ストップ!まずはワープホールを閉じてマイトウィングを隠すのが先でしょ?」
舞人「ああ、そうだったね。ごめんごめん。」
星史「ったく、ワープホール閉じたら、厳光寺の裏山にマイトウィングを隠しましょう。俺がバイクで先導しますから、上空から機体を光学迷彩で隠して付いて来てください。」
舞人「わかった。それじゃワープホールが閉じ次第、出発しよう!」
星史「ええ、ホント調子良いんだから。(笑)」
ひかる「同感(笑)」
数分後、舞人が執事である青木桂一郎に連絡を入れた事で、ワープホールは閉じられ、舞人たちはマイトウィングに乗り込んで行った。
星史「とんだ展開になったもんだわ(苦笑)」
ひかる「ホント、びっくり(苦笑)」
星史「ま、二人とも元気そうでよかったな?」
ひかる「ええ。なんだか久々に楽しめそう!」
星史「ああ!さーてと、ほら!ひかるも後ろに乗れよ!出るぜ!」
ひかる「はーい!」
BRRRRRRRRRR…
こうして星史たちは舞人たちと劇的な再会を果たし、舞人たちは星史たちの家にホームステイをすることとなった。
時空を超えた再会は意外な展開へと進んでゆく…
END
あとがき
まさかのコラボ小説です。
本来ならば、瞬兵×菜々子のバーンガーンCPもしくはタクヤ、カズキ、ダイのゴルドラントリオなんでしょうが、
敢えて時間軸の歪みという無理やりな理由で強制同世代にしたマイトガインの舞人×サリーCPとコラボさせました。
心なしか舞人さんが結構キザをメインにしたら、かなり図々しくなってしまいましたね(汗)そして、おとぼけポイントまで稼ぐ始末で(笑)
サリーさんは正直、会話表現が苦労してます(汗)舞人さんと結婚してセレブ感出した方がいいのかなとか、バイト時代のように普通の少女ぶりを強調した方がいいのかとか悩みながら、作りました。
ホームステイに関しましては、とりあえず、これは次回の小説に続けようと思います。
なので、次回もお楽しみに。
以上、ありがとうございましたm(_ _)m
2011/09/16