バンドを結成しよう!


星史「ライブフェスねぇ…」

ひかる「そう!だから、一緒にやらない?」

今朝ひかるが放課後お願いがあるとの事で、いざ星史が放課後に生徒会執務室で話を聞くと驚きを隠せなかった。

近くの市内で近日開かれる野外ライブフェスティバルにひかるが星史を誘ってきたのだ。

不気味に取れる誘いが目的で星史は非常に困惑している。星史は何か裏があると践んでいるらしい。

星史「お前、なんで今回に限ってやる気満々なの?…て言うか、どういう風の吹き回し?(汗)」

ひかる「こないだ根元さんがバンドメンバーとして誘ってくれたの!私、どうしてもやりたかったんだぁ!」

星史「なるほどね…お前好きだもんなぁ…(やっぱりな、根元さん、そこに目を付けたか…(汗))」

根元さんの名前が出て確信したようだ。ひかるは気付いてないようだが、どうやら、いつもの“アレ”らしい。

星史「んで、人数調整の為に俺を誘うって事か?(汗)」

ひかる「だって、やるとしたら、星史君が一番良いと思うし〜、それに星史君中学の時、文化祭で私たちと一緒にライブやった仲だし!」

過去に星史とひかるは中学の文化祭でクラスメイトに誘われ、バンドを大勢の生徒の前で披露したことがある。

それ以来、二人は、特にひかるに至っては、是非もう一度機会があるならやってみたいと思っていた。

しかし、星史に至っては、その時のメンバーの友人から、お古のギターを譲って貰ったにもかかわらず、あまりの忙しさにギターはアンプと共に押し入れに眠ったままである。

ひかる「星史君だっていつかもう一度やってみたいって言ってたじゃない?」

星史「俺だって、そりゃもう一度やってみたいとは思ってたけどさ〜、幾らなんでも唐突過ぎじゃねぇか?」

ひかる「どうして?」

星史「やった事はあるけどよ、相当前の話だぜ?あれからギターも部活やら生徒会やらで全く弾けてねぇし…お前は大丈夫なのか?」

ひかる「大丈夫!時間はたっぷりあるし、星史君なら問題ないわよ!私も既にキーボードしっかり練習続けてるし!」

星史「そういや、お前の部屋から時折キーボードの音してたのこれの為か…っていうか、そういう話があったんなら事前に相談しろよ(汗)」

ひかる「だって、星史君忙しいんだもん。」

星史「そりゃそうだけど…まあ、つまり、お前はもうとっくに練習始めてるんだな?」

ひかる「そ!ベースとキーボードはもう個人練習始めてるから問題なし!後は星史君のギターと根元さんのドラムだけ!」

ひかるはまったく、事の重大さを分かっていないようなので、痺れを切らして星史が静かに話し出した。

星史「…俺と根元さんだけね…この際、はっきり言うけど、お前、俺が何が言いたいかわかってる?(汗)」

ひかる「何が?」

星史「だよな〜…(汗)」

案の定、分かっていなかったようで、星史はより一層肩を落とした。

星史「…あのな…よーく考えてみろ?たとえ時間があって俺たちが問題なくても、根元さんが一番の問題だろ?大体、あの人が何かしら楽器を触ってたところ見たことあるか?(汗)」

ひかる「あ…、そういえば…」

星史「俺が思うに、あの人この手に関してはバリバリの初心者だぜ?」

ひかる「まさか…じゃあ私をバンドに誘ったのって…」

徐々に顔が蒼褪めていくひかる。そんな状況と知りながら、星史は遂に衝撃の一言を発した。

星史「ああ、今回は完璧に根元さんに一本取られたな。お前、浮かれ過ぎて、一番大事な事忘れてたろ?あの人の“出来もしないのに安易に引き受ける癖”(汗)」

ひかる「Σし、しまった!」

ひかるが気付いた時には、もう時既に遅かった。

そう、つまりいつもの“アレ”…

根元さんお得意の“出来もしないのに安易に引き受ける癖”にまんまと巻き込まれたわけである。

星史「今回もそれだろうな〜。あの人をレベルアップさせるの相当辛いぜ?」

ひかる「どうしよう…」

ひかるは見事なまでに困り果て、完璧に項垂れてしまった。

星史「はぁ〜あ…まぁ、そうなるよな(汗)」

眼前でそんな姿を見せられてしまっては星史も居ても立っても居られなくなり、協力せざる得ないのは当然だった。

星史「しょうがねぇな、幼なじみの頼みだし、協力してやるよ!」

ひかる「ホント?ありがとう!星史君!」

星史「まったく、こういうところで考えが甘ぇんだから。あの人の甘い言葉には気を付けろよ!」

ひかる「もちろん!よぉし!頑張るわよぉ!根元さんを徹底的に鍛え上げてあげるんだから!」

星史「ちょい待った、待った!やる気になってるとこ悪ぃんだけどよ、お前ともう一人ベースが居んだろ?そいつ誰か、教えてくれよ?」

ひかる「あ、そっかそっか。言ってなかったわね!ベースはね…」


時は流れて全員揃っての練習初日…


星史「…んで、何故、螢?(困惑)」

螢「大丈夫よ、こういうの嫌いじゃないから。」

ベース担当はなんと桜小路螢だった。

星史は驚きのあまり動揺しまくっている。

星史「…お前…マジで引き受けて平気なの?人混み苦手じゃなかったっけ?(汗)」

螢「平気じゃないわ…でも、いつまでも苦手なんて言ってられないから…」

ひかる「桜小路さん、喜んで引き受けてくれて、すんごく助かっちゃった!練習どう?上手くいってる?」

螢「ええ、最初は大変だったけど、日に日に上達しているわ…」

星史「…なんか…意外過ぎて、言葉が出て来ないんだけど…(汗)」

ひかる「練習場所も桜小路さんのお屋敷使わせてくれるらしいし、良かったじゃない?」

星史「ひかる。お前まさかそれが目当てで螢を誘ったんじゃねぇだろうな?(怒)」

ひかる「何言ってるのよ!!そんなわけないじゃない!なんで桜小路さんにはメチャクチャ優しい癖に私にはそういう言い方するの!(怒)」

星史「違うって!俺が言ってんのは、お前がまた無理に螢を…」

螢「二人共、仲良くしましょう…」

星&ひ「「は、はい…すみません(汗)」」

星史「それにしても螢も大分変わったなぁ(汗)以前はこんな事に参加しなかったのに…」

螢「何事もやってみるものだと思ったから…」

ひかる「ま、桜小路さんなら、音楽のセンスあるし、きっと大丈夫よ!」

星史「ま、まあ、確かに。問題は音楽センスの欠片もないあの人がドラムをやるってのがな…」

根元「おー、みんな揃ったかい?」

星史「噂をすれば、なんとやら…(汗)」

言い出しっぺで星史の気持ちも露知らず、いつもの調子で根元さんが現れた。

ひかる「根元さん遅ーい!」

根元「アハハハ〜ごめんごめん。」

ひかる「根元さんの事考えて非番の日にみんなで合わせ練習するんですから、お願いしますね!」

根元「OK、OK。みんなには感謝してるよ〜」

星史「マジで、この人は〜…(怒)」

そんなあっけらかんとした根元さんを見て星史は今にも爆発しそうだったが、怒ってはならないと自分自身に強く自制を働き掛け、なんとか堪えていた。

螢「さぁ、早速始めましょう…」

その時、星史はもう一つ重要な事を思い出した。

星史「ちょっとタンマ!」

ひかる「何?星史君。」

星史「あのさ、…誰が歌うの?」

ひかる「え?」

星史「ボーカルだよ、ボーカル!根元さんはドラムで精一杯だから無理だとしても俺かひかるか螢。この三人の中で誰が歌うのか事前に決めてんだろ?」

ひかる「……」

星史「…お前、まさか曲まで決めといて、誰が歌うか事前にまったく考えてなかったとか〜…ねぇ…よな?」

ひかる「ええと〜…実は、その〜…」

星史「図星なのね…(汗)」

ひかる「ごめんなさい…浮かれ過ぎてました(汗)」

星史「…にしても程があるって…(汗)」

ひかる「…ま、まあ練習しながら追々決めましょう!(汗)」

星史「おいおい…こんなんで本当に大丈夫なのか?(汗)」

合わせ練習初日から、問題点が露出した状況で、果たして、無事に野外ライブフェスティバルに間に合うのか…






END

あとがき

はい、次回に続きます。

会話が多いなぁ…

今回、今まで出演してなかったダ・ガーンに欠かせない主要人物、螢を登場させました。

ヤンチャーは手紙でしたが、出演させていたので、どうせなら、そろそろ螢も出てくる話も考えたいと思ったら、見事な設定上ギャップが有りすぎて明らかにミスマッチな賭けになりました。

更に言うと、私自身、この手に関しましては、全くわからないまま考えております。

私自身、コンサートとかライブとかは見る側の人間なのでやる側は全く分かりません。

ですので、なんか違和感を覚えるかも知れませんが、ド素人だと思って、大目に見てください。

因みに、キャラ設定に螢を追加したので、ご覧ください。

次回もご期待ください。

2011/01/07