幼馴染み


     

とある夏休みのある日。

星史は、ひかると一緒に図書館で黙々と資料集めをしていた。

星史「お〜い、ひかる〜…(汗)流石に持たせ過ぎにも程ってもんがあるだろ?(汗)」

ひかる「何よ、男でしょ?」

星史「いや、だから、あのね…少しくらい持ってもバチ当たらないと思うぞ?(汗)」

ひかる「力仕事は男性の役目なんだから、文句言わない。」

星史「そうかも知れないけどよ…たかが資料集めでここまで書籍持つなんてよ…いくら俺が男でも限度ってもんが…」

ひかる「ずべこべ言わず、しっかり運びなさい!(怒)」

星史「は、はい…了解です…(汗)」

相変わらず、尻に敷かれる星史である。

星史「それにしても、結局俺たちだけか?(汗)」

ひかる「ホント。後の人達、一体何してるのかしら。」

今日は夏休みの宿題の一つとして班毎で課題を作成する事になっており、グループ課題に取り組むにあたり、グループで集まって資料集めをする事になっていた。

しかし、集まったのは星史とひかるのみで、他のメンバーは集合時間を過ぎても全く姿を現さなかった。要は俗に言うバックレである。

星史「後のメンバーおもいっきりバックレか?真面目に資料集めしに来たのが馬鹿見てぇだぜ(汗)」

ひかる「まるで小学校時代の星史君みたいね。」

星史「お前、それを言うなよ…(汗)」

もちろん、星史はひかるという恐ろしい存在が身近に居るので、平気でサボる事など当然出来ないのだった。

そんな中…

…WE CAN FRY♪この〜ほーしは〜♪ぼく〜たちの〜♪…

突然、静まりかえった図書館に携帯の着信音が鳴り出した。いち早く気付いたのはひかるだった。

ひかる「!?…Σちょっと星史君!携帯鳴ってる!」

星史「あん?…Σゲ!」

鳴っているのは、星史の携帯だった。

星史「ヤッバ!携帯マナーにしてなかった…」

けたたましく鳴り響く携帯の着信音が一気に静まった空間の空気を壊してしまう。

それが原因で同じ空間に居た人達から白い目で見られるのは当然だった。

ひかる「星史君!早く、外出て!」

星史「わ、分かってるって!焦らせんなよ!」

周りからの突き刺さるような痛々しい視線を受けながら、素早く外に出る二人。外に出ても、携帯は依然として鳴り止む気配はなかった。

ひかる「もう、星史君。」

星史「ごめん(汗)」

ひかる「謝るのはいいから、早く出なさい!」

星史「ハイハイ。」

携帯を見ると、意外な名前が表示されていた。

星史「あん?父さん?」

ピッ!

星史「もしもし。父さん?」

光一郎「やっと出たか、星史。どうしたんだ。」

星史「ごめんごめん、図書館に居たから、直ぐに出れなくてさ。」

光一郎「そうだったのか、それはすまなかったな。」

星史「ああ大丈夫、大丈夫。んで、どうしたのさ?」

光一郎「実はな、今週の週末に一度家に帰れそうなんだ。そこで久々につくしさんでひかるちゃんのご両親にもご挨拶も兼ねて家族三人で食事しようかと思って電話したんだ。」

星史「なんだ、そうだったのか〜。てっきり地球に危機が迫ってるのかと思ったよ(笑)」

光一郎「テレビ局に連絡したんだが、母さん不在でな。連絡が取れないからお前に連絡したんだ。」

星史「母さん、未だに携帯持ってないからなぁ。」

光一郎「すまないが、母さんが帰ったら、伝えてくれないか?久々に家族団欒出来るいい機会だからな。」

星史「オーケー!母さんに伝えとくよ。」

光一郎「おっと、そろそろ時間だ。じゃあな、星史。夏休みの宿題はしっかりやるんだぞ。」

星史「分かってるよ。じゃあ、週末!」

プツ!プー、プー…

ひかる「へぇ、お父さん週末に帰って来れるのね!」

星史「まあな、三人でお前ん家で食事しようってさ。」

ひかる「うちで?」

星史「ひかるのおじさん達にも挨拶しときたいんだってさ。まぁ、本当は家で食事したいのが、本音だろうけど、俺が料理を作るの大変だから気を使ってくれたんだよ。」

ひかる「確かに、結局星史君が料理作ってたら、お父さん格好つかないもんね!」

星史「俺は別に構いやしないんだけど、ま、そういうことだな。」

ひかる「さて、電話終わったんだし、さっさと資料集めちゃいましょ!」

星史「ハイハイ。それにしても、この調子で後のメンバー大丈夫かなぁ〜…」

ひかる「あたしが後で電話でガツンと言っとく!」

星史「ガ、ガツン…とね…あんまり、やりすぎんなよ?(汗)」

ひかる「相手が星史君じゃないから大丈夫!」

星史「あ…そう…(つまり、俺は毎回相当ガツンと言われてるのね…(汗))」

星史は恐ろしいほど、自分自身の当たられ具合が特に激しい事を素直に理解した。

ひかる「星史君ほどストレス発散しやすい人じゃないし、安心しなさい!」

星史「あー、そうね、そうですね〜…って、Σちょっと待てよ!俺はお前の日頃の鬱憤の捌け口なわけ!?」

ひかる「何か問題でもあるの?(怒)」

ひかるの目が妖しく光り、禍々しいオーラが全身から湧いている…

星史「(Σビクッ!)///い、いえ、まーったく問題ないです!はい!(汗)」

それを感じとるや否や星史は一瞬で凍りつき、咄嗟に白旗を挙げるのだった。

ひかる「なら、よろしい。」

星史(あ、相変わらず、ホント恐ろしい奴…)

最近ではまったく逆らう事の出来ない星史。

もはや、ひかるは星史にとって神的存在である事を証明している一幕である。

「ほら、早く戻って見つけた資料をノートにまとめましょ!」

星史「ハイハイ(汗)」


そんなこんなで数時間後。


窓からオレンジ色の光が差し込んでくる。窓際から外をのぞくと外はいつの間にか夕暮れ時になっていた。

ひかる「よし、このくらいで大丈夫ね。星史君これでおしまいにしましょ!」

星史「ああ、ふぁあ〜あ…終わった。終わった〜。」

ひかる「もう、平気で欠伸するなんて…」

星史「しゃあねぇだろ。…う〜ん、なあ、ひかる。」

ひかる「どうしたの?」

星史「あのさ…正直、一つ言っていいか?」

ひかる「なぁに?」

星史「終わってからこう言うの何なんだけど、引用した本の数からすると…二、三冊ありゃどう見ても、十分だった気がすんだけど…」

ひかる「え…」

星史「…この程度の課題だったら、あまり時間もかからねえし、ここまで持ってくる必要なかったんじゃねぇか?(汗)」

ひかる「あ…」

図書館の机には大量の書籍で埋め尽くされているが、課題の程度から言えば、全く必要のない量だった。

反って邪魔なだけである。

ひかる「…そ、そう…よね…流石に多すぎだったかしらね…ア、アハハハハハ〜…ちょっと張り切り過ぎちゃったかな〜(汗)」

星史「お前な…必死で運んだ俺は一体なんだったんだ?結局、ただの無駄骨か?」

ひかる「ア、アハハハハハ…」

星史「…そうなんだな(怒)」

ひかる「ごめ〜ん、テへ!(苦笑)」

星史「お前、かわいくすりゃ、許されると思ってない?(怒)」

ごまかしを利かすひかるにいくら尻に敷かれてるとは言え、流石に星史も怒るのは当然である。

ひかる「ごめんごめん。もうごまかさないから、許して?(苦笑)」

星史「ったく、こういう時は調子いいな。まぁ、今更こんなことでいちいち怒ってもしゃあねぇし、水に流してやるけど、片付けはちゃんと手伝えよ!」

ひかる「もちろんよ!さっすが星史君!そのくらいで怒らないなんてやっぱり大人ね〜!」

星史「お前さ、本当に反省してんの?(汗)」

ひかる「はいはい、ちゃっちゃと終わらせましょう!」

なんだかんだでいざこざにもならず、星史とひかると一緒に持ち出した本の片付けを始めた。

星史「おい、ひかる。そこ届かないだろ?俺がやるって。」

ひかる「大丈夫。大丈夫。踏み台使えば、問題なし。」

星史「そうかもしんねぇけど、俺の方が背が高いんだから、俺がしまうって。」

ひかる「だーいじょーぶ!」

星史「ホントかよ?(汗)」

ひかる「よいしょっと!」

星史「おい、危ねえって!俺がやるからいいって!(汗)」

ひかる「もうちょっと…」

ガタッ!

ひかる「え…Σキャァ!」

ひかるがつま先立ちで棚に腕を伸ばした瞬間、踏み台が倒れ、ひかるが空中に舞ってしまった。

星史「危ない!ひかる!」

ガタァァン!

ドッシィィィン…

ひかるが床に勢いよく落下したと思いきや…

星史「ギ、ギリギリセーフ…」

星史のファインプレーが炸裂。間一髪、ひかるを抱き抱える形で受け止めていた。

ひかる「イッタタタ…え、Σせ、星史君!?」

星史「アタタタ〜…気を付けろよ〜(苦)」

ひかる「だ、大丈夫!?」

星史「…俺の身を按じてくれんなら、まず俺の上から退いてもらえると助かる…(苦)」

ひかる「///あ、ご、ごめんね。今退くから。」

ズキッ!

ひかる「Σイタッ!」

星史「ひかる!」

星史のファインプレーで怪我なく安心だと思われていたが、ほんの一瞬の間にひかるが足を捻ってしまっていたらしい。

星史「だから俺がやるって言ったろ。あちゃ〜、庇いきれなかったか〜。完璧に足捻っちまってんな、こりゃ。」

ひかる「だ、大丈夫よ。このくらい。星史君の辛さに比べたら。」

星史「何言ってんだよ。受け止める衝撃と高いとこから落下して足を捻ったじゃ、断然後者の方が重症だって。」

ひかる「う、うん。」

星史「幸い、この程度の捻り具合なら病院行かなくても大丈夫そうだな。とりあえず、無理せず椅子に座ってろよ。後は俺が片しといてやるから、終わったら俺んちで手当てしてやるよ。」

ひかる「べ、別にいいわよ!このくらいなんともないわよ!」

星史「無理すんなって。強がったって悪くなる一方だぜ?俺に任せとけって。な?」

ひかる「う、うん。」


数分後、無事に星史は片し終わり図書館を後にする事になった。


星史「ひかる、歩けるか?」

ひかる「うん、なんとか…」

フラ…

ひかる「Σキャッ!」

星史「おーとっとっと。」

ひかる「ごめん。星史君。」

星史「あー、やっぱ歩くのは止めといた方がいいな。しゃあねぇな、俺がおぶってやるよ。」

ひかる「///Σええ!?いいって!そこまでしなくても(照)」

星史「普通に歩けねえくらいなのに遠慮なんかすんじゃねぇよ。ほら。」

そういうと、星史はひかるを平然と背に回しおぶりながら、歩き出した。

ひかる「/////(照)」

星史「///て、照れんなよ!こっちまで恥ずかしくなるだろ。」

ひかる「///あ、うん、ごめんね(照)」

星史「///ったく(照)」

ひかる「…いつの間にか、星史君…背…伸びたよね。」

星史「まぁな、男だしな。」

ひかる「こんな風におぶられたりする事なんて久しぶり…かも(照)」

星史「あれ?以前あったっけ?…あー、そうかそうか。正体隠してた時多少なりとも似たような事あったかも(笑)」

ひかる「あのね〜(怒)」

星史「悪ぃ悪ぃ。平和ボケで記憶が曖昧なんだ、勘弁してくれ(笑)」

ひかる「もう調子いいんだから。…でもね。」

星史「でも?」

ひかる「///こういうのも悪くないな〜…なんて♪(照)」

星史「(Σドキッ!)そ、そうか(照)」

ひかる「///うん…(照)」

星史「///…お、俺もさあ…」

ひかる「///え?(照)」

星史「///…お、俺もこういうの…別にその…悪くない…ぜ…(照)」

ひかる「(Σドキッ!)そ、そう?(照)」

星史「…ああ(照)」

ひかる「///…そ、そう(照)…せ、星史君。」

星史「な、何だよ?」

ひかる「///ありがとう(照)」

キュッ…

ひかるから感謝の言葉が言うと、ひかるがほんの少し力を入れて星史の体に寄り添う。

星史「(Σんなあああ!!!)///…よ、よせよ!!(照)」

ひかる「何が?(笑)」

星史「///う…えっと、その…今更改まって…感謝しなくていい…って…(照)」

ひかる「なぁーんだ。体が触れ合ってることじゃないんだ(笑)」

星史「///な!…それもそうなんだけど…(照)」

ひかる「クスッ!はぁーい♪」

星史「///ったく…(照)」

星史(///…ドキドキ…させんなよ…(照))

この一日で二人の距離がまた一歩縮まった。






end

あとがき

グダグダでスーパーベタです(汗)

滅茶苦茶在り来たりのパターンで出来上がり、正直意味不明です(汗)

星史の携帯の着信音は「風の未来へ」を選曲してみましたが、知らない人にはわからないですね、ごめんなさい。

っていうか、星史の時代に携帯は存在するのかという疑問がありますが、私の提像です。

あと、ぶっちゃけタイトル後付です(汗)

星史君、男らしくなりましたかね?ひかるちょっぴり可愛らしくなりましたね?うちの星史はヘタレメインでひかるは鬼嫁メインなので正直苦労しました。

今更、夏休みって、夏が一年中続く四季の消滅した「エ○ァ」かっていうこのもどかしさ。

最初のうちは時系列毎に作っていたのですが、このままじゃ二人とも高校卒業しちゃうことに気付き、最近時系列ガン無視で考えてます。これが言い訳です。

ごめんなさい。

こんな小説でも読んで頂けたのなら幸いです。

ありがとうございました。

2009/10/03