偶には、こんな日常。


「…ふぅ〜。よし!これで宿題終わりっと!」

学校の宿題が終わり、俺は右手に持っていたシャーペンを机に無造作に投げ置き、椅子の背凭れにもたれ掛かる。

俺は部活から帰宅後、ひかるから『疲れたアンタはすぐ忘れるのがオチだから、必ず夕飯前に宿題済ませること!』と言われ、夕飯前に今まで宿題に取り組んでた。

父さんは相変わらず、海外で活動中につき滅多に帰ってこない。母さんは母さんでアフリカの方へ短期の出張取材に今日、日本を発ったばかりだ。

つまり、二人とも暫くは帰ってこないので当分は完全に独り暮らしの状態になる。…って、元々だけど(笑)

要は、ひかる曰くそれもあるから油断するなと言うこと。

「…というか、最近じゃ疲れた時でもしっかりとやってるのに、ひかるにとって俺って、そんなに信用出来ねぇのかな…結局は、優等生振って調子に乗るなってか?(汗)」

あーだこーだ言ってるひかるの顔が目に浮かぶ。

……。

…考えるのは止そう。(汗)

部屋を見渡せば、メカニックに関する書籍が散乱している。最近の俺の部屋はこんな感じだ。昔にはなかったノートパソコンまである。

昔は、ゲームソフトやマンガばっかだったけど、今じゃそれは極少数に留まっている。

もちろん、メカニックの書籍が散乱しているのも、目的があるからだ。

「ん〜!早めにやるのは良いけど、やっぱ腹減っちまうなぁ。今何時だ?」

宿題を机に放置した状態で徐に携帯を見る。

携帯のデジタル表示は既に20時を過ぎていた。

「かぁ〜…(汗)もう20時回ってんのかぁ。意外に時間掛かちまったなぁ。はぁ〜、腹減ったし、夕飯にすっか!」

ガサガサッ…

一階に降りて、今日の献立を考えながら冷蔵庫を漁ってみる。けれど、買い物してなかった為か、めぼしい食材が見付からない。

「うーん、あんま食材ねぇなー。しゃあねぇな。買い出し行ってくるかな。」


…ピンポーン♪…


「ん?誰だ?こんな時間に。」

突然、家中に鳴り響いたインターホンの音に促され、めんどくさいと思いつつも俺は廊下をダラダラと歩きながら、玄関に向かう。

ガチャッ!

「はい。どちら様?」

…し〜ん。

「あれ?」

玄関のドアノブに手を伸ばし、そ〜っと開けてみると、外には、人の気配はなく誰も居ない。

右を向いても左を向いても、誰が居るわけでもない。

「あん?何だぁ?まさか、イタズラか?ったく、こんな時間にピンポンダッシュやるか?普通。」

「…わ!」

「(Σビクッ!)Σのわぁ!」

俺はイタズラと決め付けて、渋々、中に戻ろうとドアを閉めようとした時、いきなりドアの影から人が目の前に現れ、俺は驚いて腰が抜けそうになった。

「…って…」

「じゃーん♪びっくりした?星史君。」

目の前に居たのは、ひかるだった。

「何だよ、ひかるかよぉ〜。脅かすなよ、まったく〜(汗)」

…っていうか、気配思いっきり消えてて、マジ恐ろしかったんだけど…(汗)

「いつものお返し♪」

「小学校時代ならまだしも最近はそこまで質悪くねぇだろ…(汗)」

「まぁまぁ、昔のツケとしといて、話変わるけど、夕飯食べた?」

「ツケって…まぁ、いいや。夕飯ならこれからだけど?」

「それなら、ちょうどいいわ。はい!肉じゃが。うちのお父さんお母さん、まだ帰ってこないみたいだから、一緒に食べない?」

「あ、ああ。…って、Σイィッ!!これお前が作ったの!?しかも一緒って…お、おじさん達居ないのか?(汗)」

「ちょっと出掛けてくるから夕飯は自分で食べときなさい。…って書き置きがあったの!で?どうする?」

「///え!ええっと〜、そう…だな。せっかくだし、一緒に食べても、いい…かな?ハハハ…」

「はっきりしなさい!」

「い、一緒に食べます…(汗)」

「よろしい。じゃあ、お邪魔しまぁす!」

「は、はぁ!?ここで食うのか!?」

「嫌なの?(怒)」

「///いえ、滅相もない!(汗)」

「よろしい。」

「…最近、本当におっかねぇなぁ(汗)」

「何か言った?(怒)」

「///いいえ、別に!(汗)」

最近じゃ、おっかない上に地獄耳も兼ね備えたもんだから、なおのこと、ひかるには逆らえない俺。

「ほら、お腹、減ってるんでしょ?早くしなさい!」

「はいはい。」

ひかるはずかずかと我、関係なくリビングに向かう。俺は成すがまま、ひかるのご機嫌を取りつつ、その後を追う。

…って、ここ俺んちなんだけど…(汗)
いくら幼馴染でも、ここまで堂々と入るか、普通…

まぁ、買い出しも行かなくて済んで夕飯にありつけるのだから、文句はない。

「…どう?美味しい?」

「ああ。旨いよ!久々に人が作った食事だからな!」

「それ、褒めてるの?」

「褒めてるよー。ま、ひかるも料理が上達してるってことだな!(笑)」

「何それー。ええ、ええ。どうせ私は星史君より美味しく作れませんよーだ!」

「まぁまぁ、そう言うなよ。毎回、料理するの面倒くさくて、本当に嬉しいんだって。」

「どうだか。」

「本当だって。」

いつもは一人で食事を済ませるから、ここまで食卓が明るくなることはない。だから、極たまにでも、こういう食事も正直悪くないと思う。

…っていうか、これじゃまるで夫婦じゃねぇか!!…いやいやいや、何考えてんだ、俺は…(照)

「それで?メカニックの勉強捗ってる?」

「え?///あ、悪ぃ悪ぃ。何の話だっけ?(汗)」

そう考えていると、突然ひかるが話題を振ってきた。俺は慌てて平静を装う。

「もう!聞いてなかったの?メカニックの勉強は捗ってるのかって聞いてるの!」

「///あ、ああ。そういうことか…(汗)うーん、まあまあ…だな。」

「まあまあ?」

「そうそう!まあまあ!まだまだ先は長いんだから、焦ってもしゃあねぇだろ?」

「ふーん。…でも、今でも意外よねー。あの星史君が地球の為のメカニックを志すなんて。昔は、F1レーサーとか野球選手とかカッコいいモノばかり夢見てたのに。」

「Σんな!!わ、悪かったな!俺だって昔は目立つことしか頭になかったんだから、しょうがねぇだろ…(照)」

「地球の環境を守れるメカニックになる…か。地球の環境を守るのに、別にメカニックになる必要ないんじゃない?」

「今更そんなこと言うなよ…(汗)俺も、ダ・ガーン達の隊長に選ばれてなかったら、こんなこと考えもしなかったんだから。」

「まぁ、気持ち分かるけどね。」

「…地球を守るには、生身の人間の力だけじゃ、足らねぇんだ。人間は地球のことをなんにも考えず、環境に悪い機械ばっか作ってきた。それを抑制し、改善してく為にはその為の機械を生み出していかなきゃならない。その為には、地球の為のメカニックを目指すしかない。そう思ったんだよ。」

「なるほどね〜。星史君らしい考え方。」

「ったく。お前、夢ねぇなぁ(汗)まぁ、それに今度また地球が危機になった時、仮にダ・ガーン達が復活したら、あいつらを手助けしてやりたいしよ。」

「実は、それが本音だったりしてぇ?(笑)」

「(Σギクッ!)な!…何だよ!せっかく人が熱く語ってやってんのに!(汗)」

「はいはい。分かりました。信じてあげる!何れにしてもその為には身の回りのこともきちんと出来るようにならないとねー。(笑)」

「わかってるってーの!ホントひかるったら、おせ…」

「何?(怒)」

「…いや、何でもない…(いけねぇいけねぇ、お節介は禁句だった(汗))」

「そ。それじゃ、そろそろ帰るわね。明日も学校なんだから、用意忘れないでね!」

「はいよ!了解。」

「それじゃ、また明日!」

「ああ。じゃあな!」

…パタン。

「…ふぅ〜。やれやれ…みんな有り得ねぇなんて言うのに、結局、わかってくれんのは、あいつだけか?(汗)」

スッ…

…パカッ。

「お前もそう思うだろ?」

「…ダ・ガーン。」

俺は、いつもポケットから反応しないダイレクターを手にする度、誓い直す。

いつの日か、またダ・ガーン達と再開する日が来た時。必ずみんなに見合う隊長に成っていると。

その日まで、俺は未来を信じて生きていく…







END

あとがき

一応、再度お断りしておきます。

うちの高校生星史君。

放送されていた頃の小学生のような成績の悪いお馬鹿さんではありません。

かといって、完璧な優等生でもありません。

高校では一応、優等生クラスではあるんだけども、軽〜くヘタレです。

高校生にもなっていつまでもお調子者のお馬鹿さんでいるのは、流石にないだろうと思って設定してます。

夢設定は、あくまでも妄想ですので、お気になさらないで下さい。

ひかるについては、もう鬼嫁の域の設定です。

裏設定はここまでにしまして、今回は時期を特に設定してません。

高校生活の日常のある日と思って頂けると幸いです。

正直な話、この話、絵で表せないかな?

ま、自分には無理ですが(汗)

どなたか描いてみます?(笑)

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


2009/05/01